砂のマチエール

新作「構築〜包囲〜」の骨子ができたところで、厚板に砂を硬化剤で貼る作業に移っています。砂を厚く塗ると厚板の重量が増して柱で支えるのが厳しくなるので、砂は薄めに板に擦りつけるように塗ります。ただ平たくしないように気をつけています。そこが左官職人とは違うところかなと自負しています。下手と勘違いされますが、コテの跡を意識して微妙なニュアンスをつけています。厚板は10数枚。1日1枚のペースですが、手間のかかる部分もあって、何時間も手許しか見ていない生活を送っています。硬化剤の臭いが部屋に充満していますが、油絵の具を使い出すとさらに臭いが浸みつきます。大きいキャンバスでも10数畳はないと思いますので、これからの作業を考えるとそこに人は呼べないかなと思っているところです。

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