渋谷の天井桟敷
2006年 12月 6日 水曜日
寺山修司という詩人を知ったのは大学時代です。高校の時から詩を折に触れて読んでいた自分は、特異な世界を持つこの詩人を敬遠していたところがありました。初めは前衛演劇から興味を持ちました。当時の渋谷に奇怪な装飾が施された演劇実験室天井桟敷の建物がありました。大学1年生の時に天井桟敷を訪ねました。家出を勧めてみたり、街で演劇によるパフォーマンスをしていた寺山修司の存在は社会現象までなって、いろいろな人々が天井桟敷に出入りしていたようでした。最近になって青森にある寺山修司記念館を訪ね、前衛とも思えた寺山世界が、郷土と切り離せないものであることが実感できました。それにしても渋谷にあった天井桟敷が今も印象に残っています。あのサーカス小屋のような建物はどこにいってしまったのでしょうか。
関連する投稿
- 横浜山下町の「灯りの魔法」展 横浜山下町にある人形の家で「灯りの魔法 […]
- 劇作家の逝去記事を巡って 先日、新聞に劇作家であり童話作家でもあった別役実逝去の記事が載っていました。今月の3日に亡くなったという記事でしたが、私は20代の頃に演劇を観に、東京のあちらこちらに通っていた懐かしい時代を思い出し […]
- 「Ⅲ 劇場とダンスについて」のまとめ 「イサム・ノグチ エッセイ」(イサム・ノグチ著 北代美和子訳 みすず書房)の「Ⅲ […]
- 舞台美術再び… 今日の話題は私のことではありません。私の家内は大学で空間演出デザインを学び、さらにウィーン美術アカデミーでは舞台美術を学んでいました。そんな家内が舞台美術の世界でプロにならなかった理由は、舞台美術家 […]
- 横浜山手の「寺山修司展」 横浜で開催している展覧会は、職場外で行う会議等に出るときに、その通勤途中で立ち寄ることが可能です。今回訪れた神奈川近代文学館はそんな場所にあるので、現在開催中の「寺山修司展」を見ることができました。 […]
Tags: 演劇
The entry '渋谷の天井桟敷' was posted
on 12月 6th, 2006
and last modified on 1月 8th, 2010 and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.