螺旋階段をのぼる

螺旋階段をのぼる・石壁にかこまれた・暗い・けわしい・石の階段をのぼる・小さなランプをぶら下げながら。自分が高校時代に慣れ親しんだ詩人黒田三郎の詩の一節です。何故かこの詩が情景として頭に残り、何かに向かってコツコツ始めたときに、いつもこの情景が現れます。どうしてこの詩と出会ったのか定かではありません。書店で立ち読みしたのか、どこかの雑誌に載っていたのか今では思い出せませんが、当時買った詩集が今も手許にあります。自分は決して文学青年ではなく勉強もろくにしない学生でしたが、詩の一節が印象に残ることが多く、そうした詩集を買い求めました。詩集は捨てられず書棚の中に埃とともに眠っています。詩は短いコトバなのに不思議な力をもっているもので、たまに埃をふいて字面を追いたくなったりします。

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