漆喰と砂

立体造形の表面処理で、陶彫は窯から出したままの状態で使う場合が多いのですが、木の場合はいろいろ考えます。HPのギャラリーのアップしている「構築〜距離〜」という作品は、門やピラミッドを木で彫って作り、その上から漆喰を塗って仕上げました。やや黄色っぽい土壁がイメージにあり、漆喰が合うと判断しました。同じギャラリーにアップしている他の作品は陶彫と板材を組み合わせていますが、板材はすべて砂を硬化剤で固定してから油絵の具を染み込ませています。陶彫の土質と合うように油絵の具で色彩の調整をしています。私の作品には絵画的要素もあると思います。ただし絵画ではなく、あくまでも立体造形の効果として色彩を用いているので、そこに描くという行為はありません。

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