ウィーン美術アカデミー名作展
2006年 10月 25日 水曜日
ウィーン美術アカデミーは母校です。とはいえ、やはり外国人である自分は学生同士の繋がりも希薄だったため、日本の学校のように胸を張って母校と言えないところがあります。でも1980年代に在籍していました。学校と下宿の行き帰りが生活の基本だったので、アカデミーにはよく顔を出していました。校舎の中に美術館があって、扉ひとつ隔てて別の世界が広がる環境が不思議でした。学生証を提示すると無料で入れるのでよく美術館にも行きました。ボッシュの油彩を知ったのはこの時でした。謎の多い奇妙な絵画で、たちまち魅力にとりつかれてしまいました。今回新宿の美術館に来ていた作品は、きっと当時観ているに違いないと思うのですが、まるで覚えていない作品ばかりでした。日本で見るアカデミーの所蔵作品は特別な気分でじっくり観ることが出来ました。ウィーンにいる時はかなり疎略な見方しかしていないので記憶に残っていないのだと思います。
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