池田満寿夫の「般若心教」

昨日、フンデルトワッサーが作った陶芸のことをブログに書いた後、ふと思い出したのが池田満寿夫の陶彫「般若心教」です。去年、三重県にあるパラミタミュージアムに行き、池田満寿夫の陶彫コレクションを見てきました。奔放な土の動きと偶然できた窯変が圧倒的なパワーをもって迫ってくるような作品群でした。刻まれた文字も作品の一部になって、文字の乱れもヘラで叩いただけの面も、ヒビ割れもすべてが自由闊達で、これでいいのだと言わんばかりの存在感でした。陶芸家の作るそれと違って、どうして表現領域の広いアーテイストが作る作品は、欠陥だらけであっても、とてつもなく面白いんだろうと感じています。

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