ウィーンの古い映画館で

自分が住んでいた頃のウィーンには中心街をはずれたところに古い映画館があって安いチケットでマニアックな映画を観ることができました。イタリアの村の風情を描いた「木靴の樹」やギリシャの島に生きる人々を描いた「その男ゾルバ」は印象に残っています。実際にヨーロッパでそういう風習の残る東欧諸国を歩いたことも印象を鮮烈にしている要因でしょう。「ゾルバ」の一場面で住人が亡くなると、村人が挙ってやってきて家裁道具をすべて持って去ってしまうところはちょっとびっくりしましたが、実際のギリシャで牧童たちと山々を歩いた時は、そんな風習はないにしても、まるで映画に出てくるような場面によく出会いました。そんな映画が懐かしくて日本でDVDをレンタルして観てもしっくりこないのは、やっぱり環境のせいでしょうか。

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