ギリシャの遊牧の村

旧ユーゴスラビア旅行と前後してギリシャの内陸の村々を訪ねたことがあります。これも昔の記憶を頼りに綴りますが、地図で細かく確認していないので、今もあるのかどうか定かではありません。しかし日本のように村や町の併合がよくあるわけではないので、きっと今も当時のようにのんびりとした時間が流れていることでしょう。テサロニキまで鉄道で行き、あとはバスで山道を走りました。サマリナ村に入ったのは夏の終わりだったように記憶しています。海沿いにある村と同じように家々が白く塗られていました。そこからしばらく行ったところに移牧の村があり、夏の間は羊飼いが羊の群れを連れて山々を巡るという生活をしていました。山には羊飼いの小屋があり、そこで成分無調整の羊乳をいただきました。草原に落ちていた狼の白骨と羊の角をリュックに積めて村を後にしました。それら土産は今もアトリエに飾ってあります。

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