自然の再現

観光地で訪れる人が多くても、京都の寺院のそれぞれの庭園はどれも心地よい印象を与えてくれます。仕切られた空間のほどよい広さ。自然石の配置。波に見立てた白砂。老樹の枝ぶりなど一瞬にして心が吸い込まれます。それは石や樹木や苔が単体としてではなく、それぞれが集合体としての位置や役割が与えられ、そこに雄大な風景を感じさせる空間を形作っているからだと思います。先月他界した父は造園業を営んでいて、主に個人住宅の庭を手がけていましたが、たとえわずかな空間でもこうした模擬的自然を演出したい人が多いことに、父の仕事を手伝いながら感じていました。自然の再現は人を癒す効果があるのでしょうか。

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