叔父の哲学につきあう夜

妻の叔父にあたる人に量義治という哲学者がいます。個展や横浜のグループ展の案内を送るとよく来てくれます。叔父はカント哲学を研究し著作も出しているのですが、贈書していただいたにもかかわらず、読み始めの途中で投げ出してしまっているため叔父には顔向けできません。自分は昔興味を持ったシュペングラー「西洋の没落」も途中で挫折し書架に眠っているので、こうした論文が苦手なのかもしれません。今回贈っていただいたのはキリスト教に関する小冊子です。これならイケると思い、読み解くことにしました。口当たりの良い文章に慣れている身には久しぶりに味わう構築性の高い文章です。内容は無洗礼等における無教会主義。キリスト教解釈のひとつでしょうが、真理を探究するにはこうした方法論もあるのかと恥ずかしながら初めて知りました。哲学や神学に造詣の深い叔父なので、芸術にはどんな思想をもっているのか、一度話が聞きたいと思うこの頃です。

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