彫刻を学び始めた頃

昨晩ブログを書いた後、ここで自己を語ってみたくなりました。まず彫刻との最初の出会いを思い出すことにしました。たしか高校生の頃は建築か工業デザインをやりたいと思っていました。高3からデザインの勉強を始めたのですが、成り行きで大学は彫刻科に入ったのが彫刻との最初の出会いです。巨匠に心酔した訳ではなく、むしろ初めは人体の塑造に馴染めず、それならいっそプロの作品を見ようと上野の都美術館に行きました。彫刻室に並べられている作品群では巧みな表面処理に心が奪われました。自分はこんなふうに作れないと思ったものでした。たどたどしい自分の塑造が嫌になりました。でも飽くことなく続けていて、再度上野に行ってみたら、今度はあまり感動もなく異様な感覚を持ったことを覚えています。そんな時、心を奪われたのが荻原守衛や中原悌二郎でした。技巧ではなく生命そのものが漲っている塑造。「ロダンの言葉」を読み、守衛の「彫刻真髄」を読みました。彫刻科の友人と穂高の碌山美術館にも足を運びました。そんなこともあってようやく彫塑が楽しくなってきたのを思い出しています。

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