雨に思う

梅雨は鬱陶しい季節です。朝から雨が降っていると勤めに出るのが億劫になります。多忙な仕事に追われている時はなおさらですが、ちょいと心に余裕があれば、雨粒が水溜りに落ちる時にできる文様はなかなか美しいものです。水を表現した作品が脳裏をよぎる時もあります。尾形光琳の紅白梅図の中央に流れる川は抽象的でモダンな印象です。八橋蒔絵硯箱の中にも流水がデザインされています。酒井抱一の夏秋草図にも流水が描かれていて画面に潤いを与えています。雨の季節に潤いのある表現に心よせるのもいいものかなと思います。

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