京都散策

仕事で1年に1度は京都を訪れます。その度にちょいと仕事を離れて、古都散策を決め込むのですが、今年は寺社ではなく岡崎公園の近代美術館に行って見ました。お目当ての「フンデルトワッサー展」は会期が終わっていて、がっかりしました。祇園の何必館も常設展しかやっておらず、今回は美術的な興味にやや欠けた散策でした。仕方なく鍵善で美味しい和菓子を買い、松葉でにしんそばを食べて帰ってきました。松葉では私の前に座っていた2人の初老の紳士の話し声が聞こえてきました。どうやら日本画家のようで、京都画壇のあれこれを話していました。京都弁の風情に少々辛辣さが加わり、しばし耳を傾けてしまいました。本来自由であるはずの芸術にも流派や縦横の社会があって息苦しさを覚えたひとときでした。

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