雛形から実寸へ

昨日から雛形を実寸大で作り始めました。実は雛形も途中なのですが、材料が届いたので、堪えきれずに厚板の切断を始めました。作品の下絵は実寸で書きます。それを厚板に転写していきます。構成要素が多い立体作品なので、最初は立体を作っている気がしません。パーツを組み合わせて初めて立体になるのです。新作は建築現場のようなイメージです。住居の骨組みのようなものを考えていて、昔は建前で棟上した屋根から餅を捲いた風習がありました。地方ではまだやっているかもしれません。人が長く暮らす家だからこそ家内安全を願う政事を行うのだと思います。住居にはそんな思い入れがあって造形表現を試みているのです。

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