Archives for posts tagged ‘芸術家’

相馬黒光と荻原守衛

フランスのシュルレアリスムから日本の近代美術の夜明けへ。現在読んでいるものがアンドレ・ブルトンから一転して、明治・大正を生きた女性の伝記に変わりました。「新宿中村屋 相馬黒光」(宇佐美承著 集英社)です。自分が塑造を学び [...]

夏季休暇 美術館巡り

今日と明日の2日間夏季休暇を取っています。先週の2日間の夏季休暇は菩提寺の墓参りと長野県麻績にいる彫刻家池田宗弘先生宅にお邪魔して2日間を過ごしました。今回の夏季休暇の予定では、今日は都心の美術館巡り、明日は茨城県にいる [...]

信濃観月苑の「猫展」

昨日、長野県麻績の池田宗弘先生宅を訪ねた折、麻績村にある信濃観月苑で池田先生が「猫展」を開催しているので見てきました。猫は池田先生にとって生涯の友であり、彫刻や絵画、版画のテーマでもあります。池田先生が育てた猫は数知れず [...]

「アンドレ・ブルトン伝」を読んで

長い間携帯してじっくり読んでいたアンドレ・ブルトンの伝記を今日読み終えました。晩年の部分は一気に読んでしまいました。シュルレアリスムの思想を体系化した提唱者であり、シュルレアリスムの根幹を成す詩・愛・自由をもって、社会情 [...]

戦時下のシュルレアリスム

短い通勤時間の中で長い時間をかけて「アンドレ・ブルトン伝」(アンリ・ベアール著 思潮社)を読んでいます。ブルトンの生きた時代は、戦前の政治不安がやがて第二次大戦勃発となり、ブルトン自身もアメリカ大陸に亡命を余儀なくされた [...]

「濱田庄司スタイル」展

先日、自分の個展の最終日にギャラリーが開く時間より少々早く汐留に行き、表題の展覧会を見てきました。陶芸家濱田庄司は馴染みのある作家です。毎年栃木県益子の陶器市を訪れているので、そこに居を構えた巨匠の姿は、大変身近かで親し [...]

「The Klee Universe」

パウル・クレーの作品集を折に触れて眺めています。「The Klee Universe」という厚めの洋書です。グロテスクで幻想的なエッチングがあったり、クレーらしい記号化された世界が多く掲載されていて飽きることなく見ていま [...]

今夏の自主研究

何か小・中学校で出される夏休みの自由課題のような表題ですが、毎年夏になると知識欲が湧いて学生のように勉強したくなるのです。学校教育で身についた癖なのか、夏休みは何かをやらねばならないと思い込んでいる自分がいます。何年か前 [...]

「シュルレアリスム宣言」以前

現在、通勤電車の中で読んでいる「アンドレ・ブルトン伝」(アンリ・ベアール著 思潮社)は、時代背景やら現代文芸史の知識が乏しいとなかなか先に進めず、長い間鞄の中に携帯している状態です。ちょうど20歳代前半のブルトンが、周辺 [...]

発見・再発見で変わる美術史

世界の美術史であれ、我が国の美術史であれ、無名だった芸術家の発見や再発見によって時代の奥行きが出たり、また美的基準が見直され価値感が大きく変動することがあります。停滞が続いた時代が破壊と創造を繰り返す時代に変わるときに、 [...]

RECORDとP.クレー

このところRECORD制作に熱が入っています。何か新しい表現をしているわけではなく、意識が変わったように思えます。契機になっているのは先日見に行った「パウル・クレー おわらないアトリエ」展です。クレーの模索や試行によって [...]

竹橋の「パウル・クレー展」

パウル・クレーという画家名が新聞の展覧会欄に載っていると、必ず展覧会に行きたくなるという癖が自分についてしまいました。何度クレーの絵画に触れたことか、滞欧生活の頃から考えると数え切れません。クレーは多作だったので、そのつ [...]

週末 アートな一日

今日は朝早くから工房に出かけ、新作のタタラ作りを行いました。タタラと言えども座布団くらいの大きさで、手で叩いて伸ばすので結構体力を使います。5枚作ったところで、残りの時間は東京の美術館巡りをしようと思い立ちました。今日は [...]

創作絵本「ウド」の思い出

学生時代、彫刻を学ぶ傍らビジュアルな表現に興味を持ち、手製の絵本を作りました。当時好きだったドイツ表現派のモノクロの木版画を発想の源にして、数ページにわたる創作話を考え、文字のない絵本にしようと企画しました。題名は「ウド [...]

「アンドレ・ブルトン伝」紐解く

今年、東京国立新美術館で開催された「シュルレアリスム展」を契機に、フランスの詩人で美術評論に関しては桁外れの著述家でもあったアンドレ・ブルトンについて改めてその思想の片鱗に触れました。改めて、というのは自分の学生時代にブ [...]

「シュルレアリスムと絵画」読後感

やっと「シュルレアリスムと絵画」(A・ブルトン著 人文書院)を読み終えました。随分長い間鞄に入れて持ち歩いていました。以前、A・ブルトンの「魔術的芸術」を読んで、芸術史全体を解釈しなおす壮大な論文に魅了されました。今回も [...]

週末 工房の風景より

今日は制作三昧の一日でした。横浜が梅雨入りして朝から雨が降っていました。工房の周囲は亡父の残した植木畑なので、この時季はさまざまな花が咲き誇っています。ひときわアジサイが美しくこの時季らしい風物です。立ち木の下に雑草がか [...]

美的価値の転換

今まで稚拙と思われた表現が説得力のある評論により、ある日突如として生命力の溢れる豊かな表現と認識されることは、現在までの美術史を見ると起こりうる事件です。幾世紀にも亘って民衆に支持されてきた美的価値が転換期を迎える時は、 [...]

オブジェの意義

通勤中の電車内でA・ブルトンの「シュルレアリスムと絵画」を、とつおいつ読んでいます。同書にオブジェに纏わる箇所があり、オブジェの意義を考えました。オブジェというコトバがいつ頃から使われだしたのか記憶は定かではありませんが [...]

「下野昇ベストセレクション」

表記は横浜青葉台にあるフィリアホールで開催された声楽家のリサイタルです。下野昇は家内の叔父です。二期会に属して「タンホイザー」や「カルメン」といった数々のオペラに出演してきました。劇団四季の「CATS」にも客演したことが [...]

印の表現の楽しさ

自分が作っている印は、集合彫刻の部品ひとつひとつに貼り付ける目的があります。和紙に押印し番号をつけて、陶彫部品の見えないところに貼っていきます。新作ごとに新たな印を彫っています。書道等に押印する落款はそれなりの伝統を踏ま [...]

自分探しの旅

先日、若い美術家志望の人たちに囲まれて自分を振り返る機会を持ちました。自分が何かを表現して鑑賞する側にメッセージを与えるために表現媒体の選択とともに、何を伝えるかという内容が最も大切と話しました。あたりまえのことをあたり [...]

週末 来客華やか

今日の工房は若い女性が多く出入りする一日でした。普段は土埃や木屑に塗れているのに、いや今日も同じですが、来客によって華やかな雰囲気になりました。ボランティアとして時々土練りを手伝ってくれる子、美大で工芸工業デザインを学ぶ [...]

原始の不思議 ラム

「ピカソはラムのなかに、自分とは正反対の道をたどりおおせた人間にのみ望むことのできる、唯一の確証を見いだしたのであろう。すなわち、みずからにそなわっている原始の不思議から出発して、意識の最高の地点にまで到達し、そのために [...]

詩的言語による作品分析

通勤電車の中で読んでいるA・ブルトン著「シュルレアリスムと絵画」(人文書院)に収められているマルセル・デュシャンの作り出したガラス絵「花嫁は彼女の独身者たちによって裸にされて、さえも」に関する分析は、造形美術に対する価値 [...]

知的活動と手仕事

「キルヒナーは、1925年の自分の作品についての重要な自伝的省察において、『知的活動と手仕事の結びつきにおいて世界でもっとも美しくユニークな』芸術家という職業を彼が二元的に理解していることを明確に述べている。~略~」(「 [...]

「右手と頭脳」の読後感

ドイツ表現主義の代表格とされる画家エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー。数少ないドイツ表現主義関連の翻訳本の中で、この「右手と頭脳」(ペーター・シュプリンガー著 前川久美子訳 三元社)にめぐり合えたのは幸いでした。かつて [...]

「三本の糸杉」M・エルンスト

シュルレアリスムの画家マックス・エルンストは大好きな芸術家の一人です。いつもマチエールの巧みさと面白さに魅了されます。フロッタージュ(擦りだし)とグラッタージュ(削り)によって、画面が地質的であったり、また植物的であった [...]

無声映画「アンダルシアの犬」

国立新美術館で開催中の「シュルレアリスム展」で、1920年から30年にかけて作られた無声映画を上映していました。瀧口修造全集(みすず書房)にも登場するシュルレアリスムの映画を一度は見てみたいと思っていたのです。こんな場所 [...]

シュルレアリスム時代のジャコメッテイ

国立新美術館で開催中の「シュルレアリスム展」に出品されているアルベルト・ジャコメッテイの彫刻は、ある意味で自分の眼には新鮮に映りました。ある意味で、と言うのはジャコメッテイと言えば、全てを削ぎ落として細くなった人体塑造で [...]

美術館&ギャラリー巡りの日

週末になり、ウィークディの仕事から気分を解放させるため、今日は美術館に出かけました。朝8時半に家を出て東京の六本木まで電車を乗り継いで行きました。国立新美術館で開催中の「シュルレアリスム展」は必ず行こうと決めていた企画展 [...]