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	<title>yutaka aihara&#039;s note &#187; 留学</title>
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		<title>ウイーン回想から始まる１年</title>
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		<pubDate>Sat, 02 Jan 2010 13:09:28 +0000</pubDate>
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			<content:encoded><![CDATA[<p>昨夜、ＮＨＫ番組からウィンナーワルツが流れてきました。恒例のオーストリア国営放送局が衛星で流している「ウイーン・ニューイヤーコンサート」の模様です。自分は毎年この時期にこの番組をブログで取り上げています。理由は１９８０年から８５年までウイーンにいて、当時は立ち見でこのコンサートを聴きに行っていたからです。ウイーン国立美術アカデミーに在籍していた自分は、日本の旅行社に依頼されてチケットをとるアルバイトをしたことがあるのです。生活の足しにやっていたことでしたが、自分も大晦日は国立歌劇場でＪ・シュトラウスのオペラ「こうもり」を立ち見で観て、元旦は楽友協会でのコンサートにこれも立ち見で聴いていました。コンサートが終わると室内を飾っていた花々を適当にもらって帰って、自分の下宿に飾っていました。美しい旋律に聞き惚れながら、明日のパンを気にする毎日でしたが、当時は時間がいっぱいあって心は充実していたように感じられます。楽友協会（ムジークフェアライン）はクラシックを聴くのに、大き過ぎず小さ過ぎず、ちょうどいい空間でした。そこでは音楽がまろやかに聴こえていたことは素人の自分にもよくわかりました。最初は室内装飾の美しさに眼を奪われましたが、そのうち音楽の虜になって装飾は眼に入らなくなりました。そんな音楽体験が忘れられず、毎年この衛星放送に釘付けになってしまうのです。</p>
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		<title>聖夜の思い出</title>
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		<pubDate>Fri, 25 Dec 2009 14:55:43 +0000</pubDate>
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			<content:encoded><![CDATA[<p>自宅から比較的近い場所に職場があるため、通勤で繁華街を通ることがなく、クリスマスのイルミネーションを今年はついに見ずに、クリスマスが過ぎていきます。本来は主イエスの誕生した日を祝う宗教行事なので、樅の木に飾った電飾を愛でることはないと思いますが、この雰囲気を生活のデザインとして取り入れるのはいいと感じています。色とりどりの照明に飾られた街は美しいと思います。最近の日本はこうした演出が大変巧みになったと思っています。いつぞやのブログに書きましたが、自分にとってのクリスマスはルーマニアの寒村で迎えた２５日でした。その時の思い出が今だに脳裏に焼きつき、ヨーロッパの原点を見たような気がしたのです。小さな木作りの教会に集った村人たちの聖歌と祈りの姿勢が忘れられません。当時住んでいたウイーンのステファンス寺院の壮大な祈りも忘れられません。ゴシック建築に立ち上るパイプオルガンの響きと朗々を澄み渡る司祭の声。主イエスの誕生に思いを馳せるヨーロッパの人々の真摯な宗教感覚に、この時ばかりは日本人との大きな隔たりを感じました。毎年クリスマスの時季になると、こんなことを思い出しながら、街のイルミネーションを楽しんでいるのです。今年ばかりは仕事詰めで、ただただ思い出だけが一人歩きを始めたようです。</p>
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		<title>座間市での研修会</title>
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		<pubDate>Fri, 20 Nov 2009 09:21:51 +0000</pubDate>
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			<content:encoded><![CDATA[<p>今日、神奈川県公務員の管理職研修がありました。横浜から座間に出向き、終日職場を離れて研修に参加させていただきました。午前中は講演会がありましたが、職場とはまるで関係ないと思われた講演が、大きな視野で捉えれば、決して無関係ではないことに気付きました。講演では、人類学者が人類の進化を現在の調査を踏まえて、わかりやすく解説してくれました。猿人→原人→旧人→新人に至る進化は、様々な環境の下で枝分かれし、数々の種が誕生して、食物資源をめぐって競合し、大部分は絶滅し、現在では我々ホモ・サピエンスだけが生存しているというものでした。人類の辿ってきた壮大なドラマに、しばし仕事を忘れて聞き入りました。骨の変遷史という視点では、現在の若者は顎の骨が退化しているらしく、これは日頃の食生活が大いに影響をしているようです。そういえば、自分の滞欧中に食べていたバゲットや黒パンは顎が疲れるほど硬くて噛み砕いて空腹を満たしていたように記憶しています。帰国して感じたのは、日本の食物の柔らかさと口あたりの良さでした。これが顎を退化させ、それが原因となって起こる障害もあると聞き及びました。大きな視点から捉えた人類の未来像。そんなことを考えながら過ごした一日でした。</p>
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		<title>Ｐ・クレーに纏わること</title>
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		<pubDate>Tue, 27 Oct 2009 13:55:23 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[愛読している「瀧口修造全集1」の中に、パウル・クレーに纏わることが出てきます。瀧口修造がパウル・クレーのご子息に会いに行き、そこで出会った様々なことが述べられていて、それらをとつおいつ読んでいるとその情景が広がります。自 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>愛読している「瀧口修造全集1」の中に、パウル・クレーに纏わることが出てきます。瀧口修造がパウル・クレーのご子息に会いに行き、そこで出会った様々なことが述べられていて、それらをとつおいつ読んでいるとその情景が広がります。自分もオーストリアに５年間住んでいたので、欧州の生活ぶりが実感としてわかります。クレーの作品はデッサンも水彩も油彩も他の画家のように区別できない旨が書かれていて、自分も同じように思っていました。クレーには、大きなタブロー（油彩）が少ないというのもありますが、特異な世界を持つこの画家にとって、デッサンが習作で油彩が実作という定義が当てはまりません。すべてが心象を表す媒体になり、それぞれが感情の昂りを伝えているからです。自分にはいつも脳裏から離れない画家が２人いて、それがクレーとカンディンスキーなのです。これは２０代から変わりません。それでついクレーに纏わることが書かれていたりすると、再び頭の中はクレーでいっぱいになってしまうのです。</p>
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		<title>芸術家宅を訪ねる随想</title>
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		<pubDate>Fri, 23 Oct 2009 14:44:34 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[「瀧口修造全集1」に収められている「ヨーロッパ紀行」の中に、ダリを訪ねた時の随想が載っています。アトリエの中の描写やダリの人柄に、ほんの少しばかり親近感が持てるような気になります。スペインの海辺のアトリエは理想的な環境だ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>「瀧口修造全集1」に収められている「ヨーロッパ紀行」の中に、ダリを訪ねた時の随想が載っています。アトリエの中の描写やダリの人柄に、ほんの少しばかり親近感が持てるような気になります。スペインの海辺のアトリエは理想的な環境だろうと思いつつ、大きなカンバスが立てかけてある部屋の様子から言えば、日々制作に励む日常が垣間見えます。「見えない彫刻」の著者飯田善國も同書の中で、ココシュカを訪ねた時の随想を載せています。ダリやココシュカのように美術史に名を刻んだ巨匠を訪ねた時の印象は、一生忘れない思い出でしょうし、何かに留めておきたい気持ちが湧くのではないかと思います。自分もウィーン国立美術アカデミーに在籍していた２０代に、同校でマイスタークラスを持っていた画家フンデルトワッサーに会って話をしたことがあるのです。内容はよく覚えていませんが、「色彩が欲しい」と私の版画作品を見て言っていたことだけは記憶にあります。もっとゆっくり話せばよかったと今では後悔していますが、当時自分はまだ２０代で、会えただけで有頂天になってしまったようです。それだけに芸術家の自宅やアトリエを訪ねた随想を見つけると、ともかく読んでみて、自分なりにあれこれイメージしてしまうのです。</p>
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		<title>幻想画家論</title>
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		<pubDate>Wed, 07 Oct 2009 13:45:16 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[ボッス、グリューネウァルト、ピエロ・ディ・コジモ、ラ・トゥール、ルドン、ゴーギャン、アンソール、ムンク、スーティン、クレー、エルンスト、デュシャン…「瀧口修造全集1」に収められている幻想画家論で取り上げている芸術家です。 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>ボッス、グリューネウァルト、ピエロ・ディ・コジモ、ラ・トゥール、ルドン、ゴーギャン、アンソール、ムンク、スーティン、クレー、エルンスト、デュシャン…「瀧口修造全集1」に収められている幻想画家論で取り上げている芸術家です。今夏読んでいたＡ・ブルトン著「魔術的芸術」と重なる芸術家が多いのは、瀧口修造が同じシュルレアリスム論者としてブルトンと似た趣向があるのかもしれません。自分も上記の芸術家は大好きで、展覧会があれば必ず見に出かけています。自分は学生時代にゴーギャン、ムンク、クレー、エルンスト、デュシャンに心酔していました。上記の他の芸術家は滞欧時代に知りました。とくにボッスは、当時自分が在籍していたウィーン国立美術アカデミーの併設美術館が所蔵していて、いきなりボッスの絵画に遭遇して、病にかかったようにその不思議な世界の虜になってしまいました。ボッス・ワールドのもつ謎の解明は、帰国してから日本語で書かれた論文によって知ることができました。それでもオーストリアで原書を買って帰り、そのまま自宅の書棚に埋もれたままにしてあります。「瀧口修造全集1」の幻想画家論を読んでいると、そうした幻想絵画との出会いが思い出されてきます。２０代の鬱々とした滞欧生活の中で、自分の心の襞に入り込んできた幻想絵画は、鬱積した青春の匂いがします。</p>
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		<title>「パウル・クレー 東洋への夢」</title>
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		<pubDate>Fri, 21 Aug 2009 14:29:51 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[表題の展覧会は、静岡県立美術館で開催されているもので、知人からチケットをいただいたので行ってきました。クレーはたびたびブログに書いている画家で、この巨匠に関する興味はずっと尽きません。自分は２０代前半で初めてミュンヘンに [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>表題の展覧会は、静岡県立美術館で開催されているもので、知人からチケットをいただいたので行ってきました。クレーはたびたびブログに書いている画家で、この巨匠に関する興味はずっと尽きません。自分は２０代前半で初めてミュンヘンに行き、レンバッハギャラリーで見たクレーの版画や素描に刺激を受けて以来、ずっとクレーの展覧会があると出かけていました。今回の企画は、日本や中国の美術に対するクレーの影響が、どんなカタチで表れているかという視点で、主に素描を中心とした展示内容になっていました。やはりクレーは面白いと改めて思いました。サクっと描いた線や思い惑う線がクレーの心理描写そのもので、落書きのような紙片がクレーの内面を雄弁に物語っていました。北斎漫画のポーズを模した小作品に、自分は何かを瞬間的に感じ取って、当時クレーの身近で起こっていた出来事等に思いを馳せました。晩年迷いの無い線や面が強靭な画面を作り上げても、カタチや色彩の詩人でありつづけたクレーの詩魂を感じずにはいられませんでした。</p>
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		<title>世紀末のアパート</title>
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		<pubDate>Mon, 29 Jun 2009 13:56:20 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[２１世紀の現在から言えば、２０世紀末も１９世紀末も同じ世紀末となります。表題は１９世紀末を指しています。ひと昔もふた昔も前のことですが、この時代が情緒として生きている街がウィーンなのです。ウィーンは１９８０年から５年間自 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>２１世紀の現在から言えば、２０世紀末も１９世紀末も同じ世紀末となります。表題は１９世紀末を指しています。ひと昔もふた昔も前のことですが、この時代が情緒として生きている街がウィーンなのです。ウィーンは１９８０年から５年間自分が暮らした街で、カッコよく言えば自分の青春の面影を残す街でもあるのです。以前のブログに、今日取り上げる「マジョルカ・ハウス」のことを書きました。愛読書「奇想遺産」に掲載されているので、再び思い出した次第です。「これまで人間が作った建築のなかに自分たちの求める真実がないと知った若者たちは、過去や異国といった外に探すことをやめ、目を人間の内部に向けた。自分の意識下に地下水のように溜まる造形世界をおそるおそるのぞきこんだ。花が見えた。生殖、成長、死、再生といった生命現象のしるしとして紅色の花が咲き乱れ、渦巻く蔓が伸びていた。」（藤森照信 著）という解説がありました。マジョルカ・ハウスの作者で建築家のヴァーグナーが、同時代に生きた画家クリムトらと過去の様式から分離を目指した革命運動が、今もウィーンにも生きていて、現在もアパートとして使われていることに驚きを隠せません。住んでみたかったと今になって思いますが、当時は爪に火をともす暮らしぶりで、そんな余裕はなかったなぁと振り返っています。</p>
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		<title>「石」という素材</title>
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		<pubDate>Fri, 15 May 2009 09:35:43 +0000</pubDate>
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			<content:encoded><![CDATA[<p>オーストリアのウィーンで暮らし始めた頃、生活費を稼ぐため石彫のアルバイトをしていました。ハンス・ムーアという彫刻家がウィーン郊外に工房を持っていて、彼のデッサンをもとに鏨や電動カッターで石を切り出す仕事でした。ハンス・ムーアは室内に置く石の噴水を作っていて、注文がかなりきていたようです。使用する石の産地も様々で、本格的に石をやったことがない自分もそこで賃金を得ながら勉強させていただきました。ハンス・ムーアの彫刻作品はほとんど磨いていましたが、途中の割れた石肌にも自分は魅力を感じていました。割れただけの面と磨いた面。この対比を楽しむ彫刻家もかなりいますが、自分もピカピカに磨くよりは自然のままで残るところがあった方がいいと思います。石は素材の性格上、野外制作に向いています。騒音と埃にまみれた作業です。時間も必要です。重量があるためテコ等で工夫しなければ動かすこともままならない素材です。でも石の肌は大変魅力的で、大きい作品をいつか作ってみたいという願望はあります。</p>
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		<title>「木」という素材</title>
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		<pubDate>Wed, 13 May 2009 14:33:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>yutaka</dc:creator>
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		<category><![CDATA[ルーマニア]]></category>
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			<content:encoded><![CDATA[<p>祖父が宮大工、父が造園業という環境で育った自分の周囲には木材が豊富にありました。でも木の美しさに触れたのは自分の生育歴からではなく、滞欧中に訪れたルーマニアのマラムレシュ地方に点在する木の家々を見た時でした。柱の抽象的な装飾は彫刻家ブランクーシそのもので、生活に密着した美を認めました。帰国後は鎌倉や京都の寺院を訪れ、日本人が育んだ木造の美を再発見し、そこで初めて自分の環境が木とともにあったことを思い起こしました。それから自分の作品に木材を使うことになりました。木は湿潤な日本の風土が生んだ造形素材です。肌理細やかな細工に適していて、表面は様々な仕上げの方法があります。風雪に耐える強さも兼ねています。自分はあえて彫り跡を残した抽象形態を彫り上げています。木を彫るという作業は健康な精神状態を保つのにいいのではないかと思う時がかなりあります。最近は焦がして炭化させる面白さを知りました。木は当分の間、自分が関わっていく素材だと思っています。</p>
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