2019年 陶彫制作の再開

昨日は実家の小さな祠に鎮座する稲荷に行ったり、母がいる介護施設を訪ねたり、東京赤坂の豊川稲荷に初詣に出かけて護摩を焚いてもらったりして、工房に立ち寄ることがありませんでした。昨年のNOTE(ブログ)を見ると、元旦から制作していたようでしたが、今年は大晦日の夕方に窯入れをしたため、元旦は窯だけが働いている状態で、陶彫の作業は出来ませんでした。今日から陶彫制作を再開しました。窯内の温度はまだ高いのですが、ピークを過ぎて温度が自然に下降していく状況なので、照明等の電気は使えるようになっていました。新年最初の制作は、陶土の塊を掌で叩いて座布団大のタタラを複数枚作るところから始めました。次に大晦日に成形を終えていた根の陶彫部品に彫り込み加飾を施しました。根の陶彫部品は、2013年発表した「発掘~地殻~」から始まった表現で、樹木の根のような陶彫部品が床を這っていく状況を作り出しました。「発掘~増殖~」は根の陶彫部品だけで構成した作品です。作業としてはタタラと紐作りの併用で、これは他の陶彫部品とは変わりませんが、作業台に穴を開けて内側から手を入れ、陶板の曲面や厚みを調整しているのです。また、部品同士を連結して長く伸ばす形態を可能にしています。今回の新作では「発掘~層塔~」や「発掘~根景~」と同じ効果を考えて、根の陶彫部品を作ることにしたのです。ただし、前に作った作品とは彫り込み加飾のデザインが違うので、新たな気持ちで制作を行いました。冬季休業は6日(日)まであるので、根の陶彫部品の制作目標を3個に決めました。併行して今年のRECORDの方向性を示していこうと思っています。昨日と今日の分はまだ下書きですが、一応方向性は固まりました。そのうちNOTE(ブログ)で発表したいと思います。

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