週末 美大の芸祭を訪ねて…

各美術系の大学が学園祭、美大では芸祭と呼んでいますが、開催する時期になりました。工房に出入りしている美大生がいて、彼女が在籍する女子美術大学の芸祭に行ってきました。これから美術系の大学の進学を考えている3人の女子たちも連れて行きました。私はこの歳で若い10代の女子たちに囲まれる華やいだ雰囲気を味わうことになって、少々戸惑うこともありますが、工房スタッフの若返りを考える時期なのかもしれません。ともあれ私が彼女たちに元気をもらえたことは確かです。芸祭の展示会場で見た美大生の若々しい作品の数々にも元気がもらえますが、課題も少なからず見えてきます。大学での4年間は自己を見つめる珠玉の時間であると私は考えています。上手くいくこともあれば、失敗もありますが、美術を通して自分の生き方を考えられる貴重な時間であることに異論はありません。たまたま絵画科主任教授と知り合えて、その研究室に通され、私の職場との連携を考えるきっかけになったことが、今日の収穫かなぁと思いました。連れて行った若い女子たちの1人は染織、他の2人はビジュアルデザインの作品に興味を示しました。ITでアニメ系のポストカードを制作販売している自主展示の部屋では、女子3人とも盛り上がっていました。その光景に今どきの子の趣向はこういうことかと思いました。中庭にあるステージではコスプレをしたグループが歌や踊りを披露していました。これも日本の現代社会を垣間見るひとコマだったと思いました。国際情勢がどうあれ現在の日本は平和です。この平和の謳歌がいつまでも続くといいなぁと思いました。芸祭や卒業制作展に行った折にいつも感じることですが、美術系の大学を卒業した学生たちは、どんな進路を思い描いて社会に出て行くのでしょうか。アートが夢を追う仕事である以上、社会のニーズに合わないこともあります。立派な施設環境の中で、思い切り自己表現を磨いた学生にとって、社会人生活との差はどう埋め合わせるのでしょうか。学生時代は夢追いの打ち上げ花火として封印してしまうのでしょうか。美術的な自己表現活動が出来なくても精神性を高められた時期として、自分の中で納得してしまう学生も少なからずいるのでしょうか。私のように気持ちの整理が出来ず、諦めの悪かった学生は、二足の草鞋生活を送るのでしょうか。毎年考えさせられることですが、学生時代に刻まれた彫刻の魅力に今も逃れられない自分に重ね合わせて、頑張る学生たちにエールを送りたいと思います。

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