週末 制作&東京の美術館へ

今日は週末の制作としてノルマを果たしてから東京の美術館へ行こうと決めていました。これはかなり厳しい制作時間になりましたが、何とか計画通りに遂行しました。早朝から工房に出かけ、窯を開けました。窯内の温度を冷ますのに多少時間が必要だったため、昨日準備したタタラを使って新作2段目の3個目の成形を行いました。今日作った成形と昨日作っておいた成形の彫り込み加飾2個分をそれぞれ施しているうちに、窯内が冷えてきたので、焼成が終わった作品を出し、新しい作品を窯に収めました。朝7時過ぎから作業を始めて、ここまでで午後2時を回りました。工房での今日の制作ノルマはここまでで終了しました。一息つく暇もなく、家内と自宅を出て東京の六本木に向いました。師匠の池田宗弘先生から「自由美術展」の招待状をいただいていたので、久しぶりに池田先生の彫刻に会いに行ったのでした。国立新美術館は後輩の彫刻家が出品していた「二科展」以来で、今度は先輩に当たる池田先生が出品している「自由美術展」が開催されていました。作品は先生が得意とする真鍮直付けによる具象彫刻で、キリスト教の修道士と悪魔との関わり合いを情景の中にまとめたものでした。翼を持つ悪魔が登場するのは、先生の作品としては2年目になると私は記憶しています。先生の作品にも時代の変遷があり、私が最初に拝見したのは、痩せこけた猫が何匹も魚の骨を狙って歩み寄る場面を描いた風景彫刻でした。真鍮直付けの技法は当時と変わっていません。量感を削り、骨格だけになった彫刻の空間的な面白さは、先生の特徴でもあり、遠方から眺めると人が影法師のように感じられる楽しさがあります。軽妙洒脱な世界観、重力を感じさせない彫刻、それだけにストレートに訴えかける物語性に、池田ワールドの醍醐味があると思っています。先生の作品については別稿で取り上げたいと思います。次に向ったのは国立新美術館からさほど遠くないところにあるサントリー美術館でした。ここで開催されている「京都・醍醐寺」展は、ポスターにもなっている如意輪観音坐像の美しさに惹かれ、是非行って見ようと思ったのでした。「真言密教の宇宙」という副題が示す通り、密教に関する資料が多く展示されていました。また醍醐寺は豊臣秀吉が豪勢な花見を行ったことでも有名です。この展覧会については後日稿を改めます。夜7時に帰宅しましたが、今日は些か疲れました。この週末2日間は自分が計画した通りに制作も鑑賞も出来ましたが、ゆっくり休む時間がなく、身体を少々酷使したようで、また右ひざが痛み出しています。明日からウィークディの仕事が待っています。週末とは異質な仕事ですので、創作活動の疲労は改善されるはずです。

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