三連休 手間取った陶彫部品

三連休の最終日です。一昨日から新作の2段目に当たる陶彫部品を作り始めています。昨日成形を終えたので、今日は彫り込み加飾を行いました。2段目はやや小さめの陶彫部品になっていますが、なかなか手間がかかってしまい、3時間近く作業をしていました。次の段階に進む時は、全体を考えながら最初の1個を作り込むので時間はかかるのです。最初の1個で部品制作のパターンが決まり、残り10個を継続して作っていくことになります。最初の1個目の完成は結構重要な部品になるので、終わった時は達成感がありました。手間取った分、気持ちが入ってこれから先が楽しみになりました。午後は次の制作に備えて土練りを行いました。20年以上も続いている定番の作業ですが、毎回上手くいくように祈りながら準備しています。土練りから始まり、焼成で終わる陶彫部品作りは、途中で手を抜くことが出来ません。師匠の池田宗弘先生から、相原はいつも全力投球だなぁと言われたことがありますが、学生の頃から自分は洒落たことが出来ずに、形振り構わず制作をしてきました。それが自分のスタイル?と思うと、些か不恰好ですが、60歳を超えた今でも継続しているわけです。小手先の上達を拒否して、創作への渇望を持続し続けています。私は昔から不器用ですが、返って不器用の方が精神性が込められて、象徴世界への憧れが募るのかなぁとも思っています。あれこれ迷わず自分のイメージに素直に従う、これが私の創作へのスタンスです。夕方、窯入れを行いました。新作では5回目の焼成です。この焼成ばかりは自分の手に負えるものではなく、窯内にいる炎神の領域なので、只管祈るしかありません。この焼成があるからこそ、陶彫作品は面白いのです。木曜日に窯出しをして、次の窯入れを行う予定です。

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