三連休 手間取った陶彫部品
2018年 10月 8日 月曜日
三連休の最終日です。一昨日から新作の2段目に当たる陶彫部品を作り始めています。昨日成形を終えたので、今日は彫り込み加飾を行いました。2段目はやや小さめの陶彫部品になっていますが、なかなか手間がかかってしまい、3時間近く作業をしていました。次の段階に進む時は、全体を考えながら最初の1個を作り込むので時間はかかるのです。最初の1個で部品制作のパターンが決まり、残り10個を継続して作っていくことになります。最初の1個目の完成は結構重要な部品になるので、終わった時は達成感がありました。手間取った分、気持ちが入ってこれから先が楽しみになりました。午後は次の制作に備えて土練りを行いました。20年以上も続いている定番の作業ですが、毎回上手くいくように祈りながら準備しています。土練りから始まり、焼成で終わる陶彫部品作りは、途中で手を抜くことが出来ません。師匠の池田宗弘先生から、相原はいつも全力投球だなぁと言われたことがありますが、学生の頃から自分は洒落たことが出来ずに、形振り構わず制作をしてきました。それが自分のスタイル?と思うと、些か不恰好ですが、60歳を超えた今でも継続しているわけです。小手先の上達を拒否して、創作への渇望を持続し続けています。私は昔から不器用ですが、返って不器用の方が精神性が込められて、象徴世界への憧れが募るのかなぁとも思っています。あれこれ迷わず自分のイメージに素直に従う、これが私の創作へのスタンスです。夕方、窯入れを行いました。新作では5回目の焼成です。この焼成ばかりは自分の手に負えるものではなく、窯内にいる炎神の領域なので、只管祈るしかありません。この焼成があるからこそ、陶彫作品は面白いのです。木曜日に窯出しをして、次の窯入れを行う予定です。
関連する投稿
- 週末 新作の全体構成を見る 今日は朝9時から夕方4時まで工房に篭っていました。週末となっても特別なことはなく、私は日々工房に通っているのです。ただ、週末は今までの慣習に従って、新作の制作状況を書こうと思っていて、そこに創作活動 […]
- 週末 陶彫制作を続行 4月に入って初めての日曜日ですが、今日のところは通常通りの制作時間で陶彫制作を続行しました。先月末で二足の草鞋生活を解消した私は、もう少し余裕を持って制作が出来るのですが、習慣というか、現状保持が気 […]
- 週末の意識が薄れている週末に… 週末になりました。今月は毎日工房に通っているため、やっと週末になったという意識がありません。週末の意識が薄れている週末とでも言うべきでしょうか。それでも今までの慣習に従って、新作の制作工程のことを書 […]
- 帰宅後の工房通いについて 創作活動を行う上で、公務員との二足の草鞋生活で厳しい面は、何といっても時間確保です。週末だけではイメージ通りの作品が生まれず、作業の時間をどこで確保するのか、常に考えてきました。30年もこんな生活を […]
- 2020’12月の制作目標 今月は師走と呼ばれている通り、1年の締めとして多忙を極める1ヵ月となります。そのためどのような制作目標を立てようか思案しているところです。陶彫部品を集合させて世界観を作る私の新作では、そろそろ土台と […]
Tags: イメージ, 制作, 陶彫
The entry '三連休 手間取った陶彫部品' was posted
on 10月 8th, 2018
and is filed under note.
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
Both comments and pings are currently closed.