8月RECORDは「収」

私は律儀な性格なので、箱の中に何かがきちんと収まっているのを快く感じます。陶彫による集合彫刻にしても展示が終われば分解をして、自分が作った木箱に収めて、工房の倉庫に仕舞ってあります。今月は適度な大きさの箱にモノが収納されている状態を表現してみようと思い立ち、まずはRECORDでやってみることにしました。学生時代に美術雑誌で見たオブジェは、鞄に収まっていて運搬可能な作品であると説明がありました。鞄を開けるとその中に展開する造形的な世界観が、何とも素敵でした。碁盤の目のようになった棚に、ひとつずつ異なるオブジェが置いてあって、それぞれにドラマがあるような作品を見たこともあります。関連があるようでいて、まるでないような不思議な感じがしました。作者の中では統一したコンセプトが流れているのかもしれません。区切られた空間にモノが収まっていると、思わず注目してしまう心理が働くのを利用して、ボックスアートが登場してきました。アメリカ人造形作家コーネルのボックスアートに魅力を感じるのは、箱の中の空間という区切りが関係していると私は思っています。そこで、今月のRECORDのテーマを「収」にして、自分なりのボックスアート平面版を作ってみることにしました。今月は夏季休暇があるので、今まで遅れた分のRECORDもその際全て完成させていこうと思います。

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