ミニシアターの先駆的存在

東京神保町にある岩波ホールは、昔から時々出かけていました。最近は地元の横浜にあるシネマジャック&ベティに通っていますが、商業ベースに乗らない映画を観るとなれば、岩波ホールと決めていた時期がありました。歴史を紐解くと、岩波ホールは1968年にホールが完成し、1974年に映画の上映が始まっているようです。私はいつ頃、岩波ホールに行ったのか覚えていませんが、最初は大学の女友達に誘われて行った記憶が残っています。今日は職場に出勤せず、外部機関で朝から会議がありました。午後の会議が早めに終わったので、久しぶりに神田の神保町に出かけました。映画の最終上映時間に間に合うかなぁと思い、電車に飛び乗りました。現在、岩波ホールで上映しているのはオーストリア映画「ゲッベルスと私」で、ヨーゼフ・ゲッベルスの秘書をしていたブルンヒルデ・ポムゼルの長いインタビューをまとめたドキュメンタリーです。ゲッベルスはナチス政権の国民啓蒙・宣伝大臣の役職にあり、ヒトラーの片腕として大衆を扇動した悪名高い人物でした。撮影当時の彼女は103歳という高齢で、深く刻まれた顔の皺が、モノクロの映像を通し、何かを訴えかけてくるようでした。彼女の凛とした語りからナチス政権に翻弄されたドイツ国民の姿が浮き彫りにされてきて、私は胸に迫るものを感じました。映画と映画の休憩時間に女性ジャーリストによるトークショーがありました。カンボジアやイラクを取材している彼女の見た国民性や人権問題に「ゲッベルスと私」の感想を絡めて、現代に於いても考えさせられる話題を提供していただきました。映画の詳しい感想は後日改めます。ミニシアターの先駆的存在である岩波ホール。今夏はもう一度ここに来ようと思っています。

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