関西出張① 仕事の狭間を使って…

私たちの職種は1年間に1回は宿泊を伴う出張があります。横浜市に100以上ある職場の内、京都府や奈良県に行くケースが多く、私の職場では今日から大阪、京都、奈良を回る2泊3日の出張がありました。私は全体の責任職として同行しましたが、仕事の実務は職員が行っているため、私には多少の時間的余裕が出来ます。その時間を利用して、例年社寺を回ったり、美術館に立ち寄ったりしています。今回の関西出張では、京都の松尾大社、東寺、それと何必館に行こうと思っていました。松尾大社は作庭家重森三玲の庭園があり、まだ実際の庭園を見たことがなかったので、機会があったら幸いと考えていました。東福寺にある重森三玲の庭園は幾度となく訪れていて、その度に石が点在する空間に刺激を受けていました。彫刻は場を創出する芸術なので、庭園に近い存在であろうと思っています。禅寺の古い庭園も学ぶべき空間がありますが、現代に通じる重森三玲の庭園は自分にとって身近です。東寺は立体曼荼羅というべき仏像が林立する空間があり、ここにも魅力を感じています。密教や曼荼羅に私は疎いので、これから勉強したい分野なのです。何必館は現代美術を扱う美術館で、祇園の近くにあります。北大路魯山人のコレクションで知られる美術館で、その5階に小さな室内庭園があり、私は過去度々訪れて、ここを眺めては心を潤してきました。仕事での緊急対応がなければ、京都の祇園界隈は散策にはとても良い場所だと思っています。因みに店舗と喫茶を併設している鍵善良房は私のお気に入りの和菓子店で、喫茶ではくずきりを注文します。そんな関西出張を楽しみたいと思っています。

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