小品と言えども…

毎晩、仕事帰りに工房に行って、小品4点の彫り込み加飾をやっています。前にNOTE(ブログ)に書籍からの引用を載せましたが、そこに書かれていた通り、陶彫は陶磁器ではなくオブジェ概念に狙いをつけた芸術作品なのです。作品のサイズに関わらず、小品も芸術作品です。ただ、以前に作品を購入してくれた方が、陶彫の内部にランプを仕込んで、ランプシェードとして楽しんでいました。現在作っている小品は内側に水漏れしない器を置けば、花器として楽しむことも可能です。東京銀座のギャラリーせいほうは、彫刻専門の画廊のため工芸品を扱っていません。小品はあくまでも彫刻として販売していますが、購入した人の工夫次第でどのようにしても構わないと私は考えています。花器は花を鑑賞の主たるモノとして、器は花の盛り立て役に甘んじる傾向がありますが、私の小品は彫刻作品として意識していて、花のことなどは考えていないので、そこは悪しからずと言うところでしょうか。私は小品と言えども、大きな作品に匹敵するイメージを持って作品にしていて、まさにオブジェ概念そのものです。題名は「陶紋」にしていて、今まで発表してきた小品と同じ題名にしています。通し番号をつけているので、新作は43番~46番までの作品になります。今晩で小品の彫り込み加飾を終えました。後は乾燥を待つばかり、そして撮影に間に合うように焼成をしていきます。

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