週末 またしても土曜名画座へ

週末になりました。朝から工房で制作をしていました。今月初めに立てた制作目標がなかなか厳しくて、ともかくひたすら作り続けなければならない状況に自分を追い込んでしまっています。大きめのタタラを6枚作り、明日の陶彫成形に備えました。次に乾燥が進んだ大きな陶彫部品にヤスリをかけ、化粧掛けを施しました。焼成のために窯詰めを行いましたが、今日化粧を掛けた陶彫部品にかなり重量があるため、窯に入れるときに難儀しました。今日はスタッフが来ていないので、全て一人で行いました。真夏なら汗が滴っていたでしょう。窯入れだけで疲れてしまいました。ウィークディの疲労も多少残っていたので、今日はこのくらいにして工房を後にしました。夕方になって家内が演奏から帰ってきたので、横浜の中心部にある常連のミニシアターに、家内と映画を観に出かけました。またしても土曜名画座です。上映されていたのは「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」でした。最近、画家や彫刻家を扱った映画が多いと感じます。確かに美術史に名を刻んだ芸術家たちは、エピソードが多く過激な生涯を送っている人も少なくありません。共通しているのは、己の意志を強引に通したため、周囲の善意ある人々に相当な迷惑をかけていることです。社会人として、こうした行為はどうなんだろうと思いつつ、そうしなければ達成できなかった個人目標があったのは事実です。畢竟するに生きている間は苦悩や苦労が耐えなくて、亡くなってから認められるケースになり、家内に言わせれば、割の合わない人生だということになるのです。ゴーギャンも現在の評価を知ることなく世を去っています。映画では19世紀のパリに失望し、南国タヒチに楽園を求めて旅立ったゴーギャンでしたが、モチーフは得られたものの、そこでの生活は素朴さゆえに芸術家を満足させる高尚なものはなく、やがて貧困に喘いでしまう内容になっていました。楽園は現実の中ではどこにもないと、私も思うところですが、ゴーギャンが13歳の美しい少女を娶ってからは、楽園は彼女の中に存在するのではないかと思い始め、次々と生涯の代表作となる絵画が生まれていったことが印象的でした。詳しい感想は後日改めたいと思います。

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