クリスマスには映画鑑賞を…

職場で独自設定した三連休の最終日です。今日はクリスマスです。明治維新以降、我が国は欧米に政治経済や文化まで見習い、貪欲に吸収していくうちに、西欧の宗教も呑み込んで、その異国情緒を伴う宗教感に憧れを持ったのが現代日本のクリスマスの活況の源ではないかと察しています。西洋の宗教であるキリスト教は幕末の頃から渡来し、当時の日本の政治体制と相容れなかったため、厳しい弾圧にも遭いました。一方のイタリアのバチカンでは世界規模でキリスト教を布教する戦術があって、極東の日本にも遥々伝道師を送ってきたのでした。宗教の導きに私は異を唱えるつもりは毛頭ありません。寧ろ人種や国籍を超えて、祈りのカタチが伝わっていくのは自然なことだろうと思います。クリスマスはそうした宗教行事のひとつですが、現代日本では拡大解釈がされて、西洋風なお祭り気分になっています。それでもいいのではないかと思うところですが、世知辛い世の中を楽しく過ごせるなら、それも一興と考えます。今日は西洋文化に因んで、私は朝から彫刻を制作していました。彫刻の概念は元々西洋から伝わったものなので、私も西洋かぶれと言ったところでしょうか。今日はやり直しを余儀なくされた陶彫部品の成形を終えました。明日の夕方は彫り込み加飾を行う予定です。明日は勤務なので職場関係のやり残しを片付けてから工房に顔を出します。西洋繋がりで今晩は家内と彫刻に纏わる映画に行きました。常連になっている映画館でなく、そこから近いところにあるもうひとつのミニシアターに出かけました。映画館は横浜の伊勢佐木町の魚屋の地下にありました。観た映画は「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」で、彫刻家ロダン没後100年を記念して制作されたフランス映画でした。先日放映された日曜美術館といい、今読んでいる書籍にもロダンが登場してきて、私は最近偶然にもロダンに触れる機会が多くありました。今日観た映画の舞台は、ほとんどロダンのアトリエ(工房)で制作中の作品が数多く登場しました。「地獄の門」の木組みの中に石膏を嵌め込んだ制作風景は、映画の背景でありながら私を刺激しました。もちろんドキュメンタリーではなくドラマだったわけですが、ロダンやカミーユを演じた俳優の迫真の演技に、あたかもそれが現実だったのではないかと錯覚させました。詳しい感想は後日改めます。クリスマスの昼は相原工房で彫刻に勤しみ、夜はロダンのアトリエにいる気分になって、まるで今日は西洋文化の坩堝にいるような一日でした。

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