ほうとう鍋を囲んで…

職場独自で設定した三連休の前日に、職員全員と会食する機会を持ちました。私はこの職場では定番になっている管理職の大鍋提供サービスを行いました。今日作ったのは山梨県の郷土料理ほうとうです。ほうとうは、戦国武将武田信玄が仏僧から製法を聞き、陣中会に取り入れたことで有名になり、後に農民によって郷土食として定着したものです。さらに歴史を遡れば、ほうとうの起源は奈良時代に大陸から伝来した唐菓子に由来するようです。それは言わば殻粉製の菓子で、小麦粉等を捏ねて油で揚げたり、焼いたり、蒸したもので、伝来当初は宮廷で食されていたものが、庶民に広まり、団子や饅頭や煎餅に姿を変えていきました。その中にほうとうもあったようです。職場で作ったほうとうは、ほうとう麺とカボチャをふんだんに入れた鍋で、皆さんに喜んでもらえました。私は食事を囲んでコミニュケーションを図ることを大切にしています。私の職場でも多少の縦系列がありますが、同じ鍋を囲むことで横の連携が生まれるのです。仕事をやっていく上で仲間と十分な連携が図れることは、その成果は何倍にも膨れ上がります。安心・安全な職場環境もそんなコミニュケーションあってこそと思っています。職場に比べて創作活動は私にとって孤独な作業です。若いスタッフがいても私一人が自分自身のために考えて制作をしています。スタッフと食事をする場面はありますが、職場の雰囲気とは違います。工房のスタッフは同じ美術を専門にしているという共通する認識があり、職場のような気遣いが不要という利点もあります。いろいろな専門職が集まった集団の中で、今日はほうとう鍋を囲んでそんなことを思っていました。

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