三連休 映画&成形準備

10月の三連休になりました。昨日の「運慶展」もそうですが、秋は見たい展覧会や映画があって、時間をやり繰りしながら、陶彫制作と折り合いをつけていこうと思っています。鑑賞との兼ね合いを考えると、今月の制作目標に掲げた陶彫8個の成形や彫り込み加飾は厳しいかなぁと思っているところです。先月並みに4個が適当なのかもしれません。陶彫部品は先月制作していたものより多少小さくなったとは言え、成形の難易度は相当なもので、朝から夕方まで作業してやっと1体ができる程度なのです。三連休初日は映画鑑賞と陶彫の成形準備に当てました。観たかった映画は「セザンヌと過ごした時間」というフランス映画でした。交流のあった文豪エミール・ゾラと近代絵画の父ポール・セザンヌ。父がイタリアからの移民で貧しかったゾラと裕福な家庭に育ったセザンヌ。やがてゾラは名声を得て著作がベストセラーになりますが、一方でサロンに落選続きのセザンヌとの友情は、時に敬愛、そして愛憎に満ちていました。どこまで史実に沿っているのかわかりませんが、双方のキャラクターが浮き彫りになって映画としてのドラマ性は充分ありました。私はとても楽しめる内容でしたが、お互いの芸術を深めるというより、不器用な男同士の関わりを中心に描いているので、創作に対する格闘場面がある映画ではなく、生きざまを見つめる映画だろうと思いました。それでも主人公が作家であり、画家であったので、自分なりに時間をかけて考えてみたいと思いました。詳しい感想は後日に回します。常連の横浜のミニシアターの上映時間が朝9時20分からだったので、午後は工房に行って制作に勤しみました。今日も映画鑑賞に家内がつき合ってくれました。制作では大きなタタラを6枚作りました。明日は陶彫成形をやろうと思っているので、その準備をしたのでした。朝は肌寒かったのに午後は陽が出て暑くなりました。久しぶりにシャツが濡れるほど汗が出ました。三連休初日は充実していました。

関連する投稿

  • 映画「ゴッホとヘレーネの森」雑感 先日、横浜市中区にあるミニシアターに映画「ゴッホとヘレーネの森」を観に行ってきました。後期印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホは波乱に満ちた生涯を送ったため、特集番組や映画化されることが多く、私 […]
  • 映画「DARK STAR H・R・ギーガーの世界」雑感 常連にしている横浜のミニシアターへ家内と「DARK STAR […]
  • 映画「クリムト」雑感 先日、常連にしている横浜のミニシアターに映画「クリムト」を観に行ってきました。正式なタイトルは「クリムト […]
  • 2017年HP&NOTE総括 2017年の大晦日を迎えました。毎年恒例になっている総括を行います。まず彫刻では7月に12回目の個展をギャラリーせいほうで開催させていただきました。大きな作品では「発掘~宙景~」と「発掘~座景~」を […]
  • 無声映画「アンダルシアの犬」 国立新美術館で開催中の「シュルレアリスム展」で、1920年から30年にかけて作られた無声映画を上映していました。瀧口修造全集(みすず書房)にも登場するシュルレアリスムの映画を一度は見てみたいと思って […]

Comments are closed.