「発掘~座景~」台座塗装開始
2017年 4月 26日 水曜日
今週初めに窯入れした陶彫部品の焼成が終わって、今晩から電気を使えるようになり、夜の工房に通えます。週末だけでは完成に漕ぎ着くことが出来ない新作は、ウィークディの夜も制作を余儀なくされ、なかなか厳しいものがあります。年々ハードルを高くしている結果なのですが、日々制作しているRECORDやこのNOTE(ブログ)にも影響を及ぼしています。自分で勝手にやっていることなので、自業自得と言えばそれまでですが、今後は自分の精神状態や身体と相談していかなければならないかなぁと思っています。今晩から「発掘~座景~」台座の塗装を始めました。4点の畳大のテーブルに砂マチエールが施してある台座ですが、陶彫部品の質感と合わせるために、陶彫の色彩に近い油絵の具を混色し、台座に染み込ませていく作業です。基本の色彩で塗った後、別の色彩の絵の具を滴らせたり、霧状に降りかけたりして、深く微妙な色合いを出そうとしているのです。これは絵画の考え方です。私の作品は彫刻と絵画の双方から攻めていくもので、この組み合わせが我ながら楽しいと感じるところでもあります。作品によって彫刻的要素が強かったり、絵画的要素が強かったりしていて、最終的にはイメージした世界に近づけていきます。「発掘~座景~」は双方がちょうど半々に折り合った作品かなぁと思っています。絵の具の調整に対して若い頃は苦手意識がありました。絵画を専攻しなかったのは、色彩が得意ではなかったことが挙げられますが、年齢と共に苦手意識はなくなっていきました。湧き出たイメージが色彩を纏っていることがあって、遅ればせながら色彩の面白さに気づいた次第なのです。そんな訳で今晩から暫く画家として頑張っていきたいと思っています。
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