週末 「発掘~座景~」柱陶の木彫開始
2017年 4月 23日 日曜日
今日の午前中は職場に行かなければならない用事があって、工房での制作は午後だけになってしまいました。午後は中国籍の若いスタッフや職場の人が工房にやってきて、それぞれの制作をしていました。私は「発掘~座景~」のテーブルを支える柱陶の木彫を始めました。昨日のNOTE(ブログ)にも書きましたが、「発掘~座景~」はテーブルを4点作り、その上に陶彫部品を配置して、架空都市を俯瞰できるようにする集合彫刻です。テーブルの高さは床から57㎝です。テーブルを4本の柱で支えるので、柱の総数は16本になります。木の柱にはそれぞれ四方から文様入りの陶板を貼り付けます。柱の長さはテーブルの厚みを除くと55㎝、陶板の長さは36㎝です。陶板は柱の上方に貼り付けるので、下の部分が19㎝余ります。2㎝の余裕を見て床から17㎝のところから木を彫り、先端をやや細く丸くしていきます。床の接着面は出来るだけ曲面になるようにしていくのです。試しに1本だけ木を彫ってみました。テーブルの下に据え付けて雰囲気を確認しました。ほぼイメージ通りなので、残りは機械的にやっていこうと思います。木材は防腐剤を塗って黒くしていきます。陶彫が黒っぽいので木と調和すると判断しました。問題は残りの柱をいつ彫るのかということです。電動工具を使うなら、騒音を発するので夜間制作はできません。来週末まで木彫は待つしかないのか、もし待つとしたらテーブルを覆っている砂マチエールに油絵の具を滲み込ませる作業を優先するか、それとも窯入れをして夜の作業は諦めるか、思案した結果、窯入れをして3日間は工房を使わず、その後油絵の具を滲み込ませる作業に移ることにしました。今日も昨日に引き続いて身体の疲労感がありました。身体が辛い時は、スタッフと長々と会話を交わし、結構楽しい時間を過ごしました。もし今日一人で制作していたら、休憩もせず自分を追い詰めてしまうところでした。スタッフに感謝です。