週末 映画&工房での制作

3月に入って最初の週末を迎えました。今日は朝から横浜のミニシアターに出かけ「エゴン・シーレ 死と乙女」を観てきました。家内が1泊2日の小旅行に出かけたため、工房に出入りしているスタッフを連れて行きました。朝9時から映画を観るのは滅多にありませんが、明日で上映が終わってしまうので慌てて観てきたのでした。エゴン・シーレは19世紀末から20世紀初頭にかけて美術界を疾風の如く駆け抜けたオーストリアの画家です。しかも彼は28歳で夭折したのです。一般的に言えばまだ画学生と言ってもいい年齢です。私が嘗て在籍したウィーン国立美術アカデミーをシーレは早々に中退して、独自の道を歩み始めたのも束の間、スペイン風邪に倒れたのでした。シーレの映画は1980年製作の「エゴン・シーレ 愛欲と陶酔の日々」があります。ヘルベルト・フェーゼリー監督、マチュー・カリエール主演による映画で、私が30年も前に滞在していたウィーンで観ました。今回観た「エゴン・シーレ 死と乙女」はディーター・ベルナー監督、ノア・サーベトラ主演によるもので、セセッション館(分離派会館)そのものが登場しました。私がいた頃、同館は修復中で、帰国前に漸くクリムトの「ベートーベン・フリーズ」の修復が完成して、内部を見ることが出来ました。映画の詳しい感想やシーレについての雑感は後日改めて稿を起こします。映画を観た後、みなとみらい地区に移動し、大手販売店で木材等を購入してきました。午後は工房で陶彫制作のための準備を行いました。座布団大のタタラを掌で叩いて作っている時は、ウィークディの疲労を感じました。夕方になってスタッフを駅まで車で送って帰宅しました。明日は朝から陶彫制作に挑みます。

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