「人は多面体」原稿まとめる

職場関係の人に頼まれて、久しぶりに原稿を書きました。時候の挨拶もなく、いきなり論理に導く文章で稿を起こしました。自由記述に近かったので、さて、何を題材にしようか迷った挙句、彫刻家らしく立体的な解釈を伴うものを選びました。「人は多面体」というのは、人は内に秘めて多種多様な面を併せ持ち、その場面や出会う人によって異なる面を見せるということを書いたものです。性格を立体的解釈にすることで、一面では捉えきれない人の複雑な思いを描こうと思ったのでした。人は幼児の頃に身近な事物を絵にします。これは自己表現の始まりですが、平面的な捉えが最初にあって、成長とともに空間認識をしていくのではないかと考えます。空間認識は高度な意識が必要で、中学生や高校生になってもそれが出来ない子がいると言っても過言ではありません。内面性も同じで、平面でしか捉えられない人は内面を深めていくことは出来ないのではないかと思うところです。心が多面体であればこそ、学問であれ芸術であれ探求する意思が芽生えるのではないか、また社会的な人間関係も豊かになるように思えます。原稿は芸術に特化したものではなかったので、あくまでもお互いを理解しようという社会性の構築に話を持っていきました。

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