友人パテシェのシュトレン

今年もクリスマス時期が到来し、ドイツ発祥のシュトレンを味わえる季節になりました。川崎市中野島にある洋菓子店「マリアツェル」に例年通りシュトレンを複数個注文しました。「マリアツェル」は自分が20代の頃、滞欧中に知り合った年上の友人であるパテシェが経営をしている欧州菓子の店です。オーストリアの首都ウィーンで、当時はよく彼と遊びました。友人は帰国して店舗を構えてからも、よく外遊してスィーツを食べ歩き、菓子材料を仕入れています。「マリアツェル」のシュトレンは材料を惜しみなく使っている上、彼の技巧もあって絶品の菓子パンになっています。シュトレンとはドイツ語で坑道とか地下道の意味ですが、キリスト教関連で幼子イエスを包むおくるみのようなカタチをしているとも言われていて、実際に白い砂糖で覆われた楕円形をしています。ドライフルーツやマジパンが入っていて、どっしりとした重みもあります。発祥は古都ドレスデンで、当初は現在のような豪華なものではなかったようですが、現在売られているシュトレンは私の大好物になっていて、職場に持っていってお裾分けもしています。我が家にはこの時期だけ、友人の丹精込めたシュトレンが溢れています。私はキリスト教信者ではないので、クリスマスはしませんが、シュトレンがあるためにクリスマスが近づいたんだなぁと感じているこの頃です。

関連する投稿

  • ヨーロッパを懐かしむシュトレン この時期になると、神奈川県川崎にある菓子店「マリアツェル」に出かけます。20代の頃、オーストリアのウィーンに暮らしていた自分は、日本人パティシエと仲良くなり、よく遊んでいました。彼は菓子修行でホテル […]
  • 三連休初日 過密スケジュール 三連休になりましたが、今日はスケジュールが過密でした。NOTE(ブログ)は日記としての役割があるので、今日は自分の記録として書くことにします。まず朝7時に工房に行って1時間程度彫り込み加飾をやりまし […]
  • 聖夜に思うこと 今日はクリスマス(聖夜)です。イエス・キリストが生まれた日で、キリスト教徒にとっては重要な日です。30年以上も前にヨーロッパで過ごした聖夜は今もなお自分の印象に残っていて、かつてNOTE(ブログ)に […]
  • 興味深いベルリン滞在記 森鴎外、寺田寅彦、山田耕筰、小山内薫、村山知義、千田是也、和辻哲郎、山口青邨の8人が書籍や展覧会、音楽会等を通して自分が名前を記憶しているベルリン留学に纏わる人々です。「言語都市・ベルリン」(和田博 […]
  • 友人から贈られたSTOLLEN STOLLEN(シュトレン)とはクリスマス限定の菓子パンでドイツのドレスデンが発祥と言われています。ドライフルーツがどっさり入って周りを砂糖で覆ったもので、保存の効く高カロリーのパンです。実は私の大 […]

Comments are closed.