金曜夜は美術館へ…

今日は夜になって東京の美術館から帰ってきました。実は今日は美術館巡りではなく、別の用事があって仕事を早めに切り上げ、午後は年休を取得したのでした。用事が意外に早く終わったので、家内を誘って東京の美術館巡りを決行しました。上野の国立西洋美術館は20時まで開館しているので、ここは最後に回しました。金曜日の夜は美術館の開館時間が延長しているため、通常の勤務時間が終わってからでも充分見に行けるので、今まで何回も夜の鑑賞をしているのです。今日は早めに東京に出て来られたので、まず表参道にある根津美術館に行きました。前から見たいと思っていた「円山応挙展」に行きました。ウィークディだというのに館内は混んでいました。円山応挙の画力に、自分は学生時代から傾倒していて、鯉の絵を模写をしたこともありました。自分の学生時代は、伊藤若冲は現在のように有名ではなく、画力を誇る画家の代表格と言えば円山応挙だったのでした。展覧会の詳しい感想は後日改めます。次に両国に向かいました。新設のすみだ北斎美術館に行って、前にTVで見た「須佐之男命厄神退治之図」の復元された絵をこの眼で見たかったのでした。ここも館内は混んでいました。北斎の木版画だけではなく肉筆画にも触れ、画家が発する創造のパワーに打たれました。これも展覧会の詳しい感想は後日改めます。ここまで美術館を2つ回ると疲れも出てきますが、身体に鞭を打って、最終地点の上野に向かいました。国立西洋美術館に着いた時は、日も暮れていましたが、「クラーナハ展」を見てきました。クラーナハは北方ルネサンスの巨匠で、日本では馴染みの薄い画家ですが、私は20代の頃オーストリアにいたためクラーナハには親しんでいました。私にはイタリアルネサンスの巨匠より身近な存在なのです。クラーナハの独特で硬質な裸体画が好きになったのはウィーン留学中のことでした。彼の地にある母校の美術館から1点作品が来日していました。これも詳しい感想は後日改めます。たまにはこんな日があってもいいのかなぁと思いながら、職場から緊急な連絡も入っていなかったので、そのまま帰宅しました。今月に入ったばかりで、大きな展覧会を3つも網羅してしまいました。

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