イメージの言語化

一日1点のノルマで、小さな平面作品を作っているRECORDでは月毎にテーマを決めています。今月は「さからう」というテーマで、今日の分までの28点が終わりました。まずテーマがあった方が制作動機を導きやすいし、カタチがまとまりやすいので、1ヶ月の最初にテーマを設定しています。それと同時に私はホームページにアップする際に、テーマを言語化する試みをやっています。これは詩と呼べるようなシロモノではないと自分では思っています。ただ、テーマの造形化に比べて言語化はコトバに対するニュアンスが異なり、「さからう」から発するコトバとしてのイメージを膨らませます。人の場合、大抵逆らうのは自分の思いが通じない場合です。思春期の反抗期にも見られます。私自身が何かに逆らった記憶が最近ではめっきり無くなっています。職場では職員の総意に従って、職員が働きやすい環境を作ることに苦慮していて、今まで私が体制に逆らうことはありませんでした。もしも、体制に逆らうことがあるとすれば、私はどんな行動をとるのでしょうか。管理職の意向に沿わないとして、たった一人で体制をひっくり返すことが出来るでしょうか。将来を見据えて、今この方向に行かなければと主張し続けることが出来るでしょうか。リーダーに求められる資質のひとつですが、職員が私と同じような未来を描けなければ、本流に逆らうことは大変困難です。来年度人事では先行きを見通して、職員との間に多少の波風が立ちますが、お互い逆らうところまでいかず、納得と了承で決着していきます。「さからう」というイメージの言語化にあたり、自分の中で究極に逆らっている状況をシュミレーションしてみて、現実と妄想の間を行き来しているのです。

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