プロジェクション・マッピング
2016年 10月 21日 金曜日
私の職場では年間2回祝祭的なイベントが行われます。前回は体育的なイベントで、昨日と今日行われたのは文化的イベントになります。察しがつく方や同業者には私たちの職業は明白ですが、ホームページのNOTE(ブログ)では拡散を怖れて敢えて職業は伏せておきます。私たちが働いている施設は横浜に百十数箇所あって、私の職場は小規模の範疇に入ります。通常は専門職として職員がそれぞれの活動をしていますが、イベントの時だけは職員同士が連携を図って、ひとつの目的に向かって突き進んでいきます。今回の私たちのイベントで大きな目玉になったのはプロジェクション・マッピングでした。私たちの業種では初めての試みだそうで、横浜市のある部署を司るトップが視察にきました。私はトップの人たちをお迎えし、プロジェクション・マッピングを制作するに至った動機や、制作者の紹介をさせていただきました。職場のモチベーションを上げるために打った手段でしたが、反響の大きさに職員も驚いていました。プロジェクション・マッピングをやってみようと起案した人に感謝です。制作工程は紆余曲折がありましたが、完成した作品に私は満足しました。プロジェクション・マッピングは何かと言うと、プロジェクションは投影という意味です。マッピングは投影する対象に映像をはり合わせる技法で、総合すると、これは単純な投影ではなく、立体物に映像を映し出し、3Dとしての効果を狙う表現手段なのです。私の職場では広い空間を持つ室内でプロジェクション・マッピングを行いました。音響に合わせて天井から星が降ってきたり、天井のブロックひとつひとつに異なった映像を、次から次へ出現させたりして、鑑賞者は目まぐるしい展開に拍手喝采でした。今後も継続・継承し、さらなる映像文化を築いていきたいと思っています。因みに私の職場ではプロジェクション・マッピング専用のソフトを購入し、プロジェクターを現場に持っていって壁や天井に合わせ、実際に投影しながら、撮影した映像の切り取りや部分的な位置合わせを行いました。地道な制作の中で、近隣にある大学の映像メディア研究室の協力も得ました。大学生のサポートがなければ完成しませんでした。職場の情報専門の職員に加えて、大学の知的財産を活用させてもらった成果は充分あったと自負しています。