三連休③ 美術館巡り&ビール祭り

三連休の最終日になりました。今日は工房へは行かず、家内と東京と横浜の美術館を巡ることにしました。師匠の池田宗弘先生は自由美術協会の会員で、例年この時期に先生から招待状が届きます。そこで今日が自由美術展の最終日であるため、会場である東京六本木の国立新美術館に行くことにしたのでした。ちょうど同美術館で大きな企画展である「ダリ展」が始まっています。これも併せて見て来ようと思いました。朝10時過ぎに「ダリ展」会場に到着しましたが、待ち時間が10分と言われました。国立新美術館で待ち時間があったのは初めてではないかと思いました。会場内も混雑していましたが、作品はしっかり鑑賞することが出来ました。サルバドール・ダリはスペインが生んだ20世紀を代表する巨匠です。ダリ、ピカソ、ミロ、それに建築のガウディを加えるとスペイン人が現代美術に残した痕跡は大変なものがあります。その中でもダリは超現実主義の芸術家として独特な存在を示しています。ダリの世界観は鑑賞する側の好き嫌いが激しいのではないかと想像していましたが、来日している作品の数々を見ていると、好き嫌いを超えた圧倒的な表現力があって、改めて感動を覚えました。詳しい感想は後日にします。次に自由美術展に入りました。池田先生の真鍮直付けの彫刻作品はすぐ見つけることが出来ました。「今回は悪魔を作っている。」と先生が話していた通り、修道士と悪魔が対峙している場面を作っていました。この作品の感想も後日にしたいと思います。次に向かったのは横浜のそごう美術館でした。今日まで開催していた「エッシャー展」を見たかったので、東京から横浜に戻ってきたのでした。オランダ人版画家M・Cエッシャーは、旧知の作品が多いため、展覧会に行くべきかどうか迷っていたのですが、有名な騙し絵的な作品の他にもさまざまなデッサンや版画がある中で、エッシャーの人柄がわかる初期の作品等があって、見て良かったと思いました。これも感想は改めたいと思います。最後に赤レンガ倉庫で開催しているオクトーバーフェストに行きました。20代の頃、私はドイツ語圏の国にいたので、当時を懐かしんでオクトーバーフェスト(ビール祭り)に行ったのでした。屋根のある大広間ではビールを片手に歌い踊る人たちがいて、本国に近い状況を目の当たりにしました。家内はビールが美味しいと何度も言っていました。ソーセージや酢漬けのキャベツを食べると、昔のことが甦りました。当時はドイツ(西独)のミュンヘンで、将来への不安と海外の居心地悪さに対抗すべくビールを呷っていました。若気の至りもあったなぁと思い返していました。

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