週末 いつも通りの制作三昧

朝から工房に篭って、新作の制作を進めています。いつも通りの週末の光景です。今日は若いスタッフが来ず、私一人で作業をしました。朝9時から午後3時くらいまで陶彫の成形をやっていました。工房がなかった時代は、他の場所で作業をやっていました。横浜市公務員になってから、ずっとこの週末の制作を続けています。今まで週末をゆっくり過ごすことはなく、ほとんど制作に充ててきましたが、習慣化したおかげで負担は感じなくなりました。夕方は自宅で身体をソファに横たえて休みます。ぐっすり眠ってしまうこともあります。土曜日と違い、日曜日は明日からの仕事のことが頭を掠めます。制作をしていると週末の時間はあっという間に過ぎていきます。創作活動に一生は短いと感じていて、自分の理想とする創作世界に近づくことが出来るのか否か、疑問に思っている節があります。道半ばで倒れるとしたら、どこまでの答えが得られるのだろうか、そんなことも作業の途中でぼんやり考えることもあります。ひとつひとつの作品に完成はあっても、継続する造形の方向にゴールが見えないのです。たとえ巨匠であっても結果は出せず、途中経過をもって生涯を閉じる人がほとんどです。ましてや自分の表現など足元にも及ぶはずもなく、スタートを切ったばかりと思っていたところで終焉を迎えるのではないかと推測しています。不思議なことに創作活動にストレスはありません。自分をどんなに追い詰めても、自ら死を選ぶようなことはありません。自分に失望はしていないのだと思っているからです。寧ろ豊かな人生を送るために創作の局面で苦労しているのだと思っています。また来週頑張ろうと決めて工房を後にしました。

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