週末 美術館を巡った一日
2016年 7月 30日 土曜日
今日は久しぶりの美術館巡りの一日を過ごしました。何度もNOTE(ブログ)に書いてきましたが、制作と鑑賞は表裏一体で、自分の思索を深めるのに展覧会に行くのもそのひとつなのです。自分にとって作品に出会うワクワク感があって、朝から気も漫ろになります。今日は朝9時に自宅を出て、まず東京葛西にある関口美術館に行きました。関口美術館は初めてお邪魔した美術館でした。横浜にある自宅からは割りと遠い美術館で、本館と東館がありました。本館はマンションの1階部分にあって、彫刻家柳原義達の常設展示がありました。東館は抽象彫刻の草分け的存在である堀内正和の企画展をやっていました。ギャラリーせいほうにパンフレットがあって、それで情報を仕入れて出かけてみたのでした。2会場の展覧会の感想は後日にしたいと思います。次に葛西から六本木に移動し、国立新美術館に行ってきました。理由は「第68回毎日書道展」を見るためで、横浜の管理職仲間が書道をやっていて招待状を贈ってくれたのでした。彼の書は秀作賞を取っていて、なかなか見事な作品でした。それにしても出品者の数の多さに圧倒されました。昔の仕事仲間にも美術館の前で会いました。懐かしさが込み上げましたが、昔の友人も招待状をもらって見に来たようで、2階の奥に目指す作品があったと教えてくれました。漸く辿りついて彼の書を写真に収めました。書はまさに抽象絵画に近づいていて、退屈することもなく、寧ろ余白と墨の鬩ぎ合いが美しいと感じました。同じ美術館で開催されている企画点をもうひとつ見ていこうと思っていて、ルノアールにしようか、ヴェネツィア・ルネサンスにしようか迷いましたが、気分は印象派より中世に向いていたので「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」展にしました。この感想も後日改めたいと思います。現代彫刻、書道、中世絵画とまるで異なる世界観をもった展覧会をぐるりと巡ったせいで、些か疲れました。関東地方は梅雨明けで夏空が広がり、気温も上昇していたため、駅から美術館まで歩いただけでも汗が噴出していました。明日は工房に行きます。この茹だるような暑さの中で、どのくらい新作が進められるのか心配ですが、熱中症を回避しながら頑張ってみたいと思います。