16’個展オープニング

11回目の個展の初日を迎えました。今年も個展が出来たことで内心ホッとしています。こればかりは自分の健康状態や新作の完成ばかりではなく、ギャラリー側の事情もあるので、今年も企画を入れていただけたことに感謝です。運搬や搬入搬出に関わる人たちの力も大きいと自分は感じていて、そうした協力がなければ彫刻の展覧会は成り立たないのです。10年一区切りとは言うけれど、11年目に突入できたことへの意義は充分あったと思っています。懐かしい方々も銀座に足を運んでくれて、楽しいひとときを過ごすことができました。個展初日には毎年評論家の瀧悌三氏がお見えになり、批評を書いていただいています。瀧さんから数年前に縄文遺跡の直弧紋について研究するように示唆をいただきました。直弧紋の左右対称を崩した斬新さを知り、自作に生かしていると申し上げました。美術年鑑社の油井一人社長もお見えになりました。油井さんも毎年来ていただいています。最近は綺麗にまとまった彫刻が多く、私のような大きく厳つい作品は珍しいと仰っていました。ギャラリーの田中さんもそんなことを言っていました。置く場所を考えず、購入する側のことも考えていない作品は、現代彫刻界では相原だけと言われて、それは褒められているのか、批判されているのかわからないのですが、ギャラリーせいほうで企画していただいていることは、即ち認められているのだろうと勝手に解釈することにしました。23日(土)まで開催していますので、ご高覧いただければ幸いです。

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