Archives for the Month of 7月, 2016

週末 7月を振り返る

今日が7月の最終日になり、11回目の個展が今月無事終えられたことが感無量で、あとはどうでもいいような気がしていますが、今月は勢い余って新作を進めたり、鑑賞も充実していました。振り返って見れば結構頑張れた1ヶ月だったと思っ […]

週末 美術館を巡った一日

今日は久しぶりの美術館巡りの一日を過ごしました。何度もNOTE(ブログ)に書いてきましたが、制作と鑑賞は表裏一体で、自分の思索を深めるのに展覧会に行くのもそのひとつなのです。自分にとって作品に出会うワクワク感があって、朝 […]

ドラゴン伝説について

今月のRECORDは「はばたく」というテーマで制作しています。羽ばたくイメージとして翼を描くことが多く、そのうち西洋のドラゴンにも翼があるとふと思いつき、ドラゴンについて調べてみました。ドラゴンは中国の龍とは起源が異なり […]

NOTEの考え方

知り合いの文筆家から、ホームページのNOTE(ブログ)の文章を簡潔化できないかと言われました。読み手のことをもう少し考えろと言うわけで、この不明瞭なNOTE(ブログ)を読んでいただいている方がいらっしゃることで、少なから […]

カサット絵画におけるジャポニズム

19世紀から20世紀にかけてパリで印象派が活気を呈していた時代に、日本の浮世絵等がヨーロッパで紹介され、その画面の構成や色彩の象徴化に感銘を受けた芸術家が多かったのは美術史が示すところです。横浜美術館で開催中の「メアリー […]

橫浜の「メアリー・カサット展」

先日、横浜美術館で開催している「メアリー・カサット展」に行ってきました。メアリー・カサットはアメリカ人の女流画家で、19世紀から20世紀にかけて印象派の潮流の中で活躍した人でした。来日していた多くの絵画は典型的な印象派の […]

呪縛からの解放

毎年大きめの新作彫刻を2点ずつ作り続けていますが、制作に取りかかると作品のイメージの虜になってしまいます。イメージの具現化を目指し、どんなパーツがどのくらい必要か、完成にはどのくらい日数がかかるのか、ひとつずつの陶彫部品 […]

週末 制作開始&鑑賞

個展閉幕から一夜明けて、今日から新作の制作を開始しました。自分は個展の余韻に浸ることを敢えてやりません。振り返らず進んでいこうとする姿勢を自分の信条としているためで、間髪を要れず矢継ぎ早に作り続け、休息は制作が乗ってきた […]

16’個展最終&搬出の日

11回目の個展の最終日を迎えました。個展は自分にとって誇らしい面がありますが、自己内面世界を多くの人に見せるというのは恥ずかしい一面もあって、最終日を迎えることで実はホッとしています。今日は朝から懇意にしているカメラマン […]

手許に戻ったルーマニア鳥瞰図

東京銀座のギャラリーせいほうでの個展に、紀行作家のみやこうせいさんが来てくれました。みやさんとは30年以上の付き合いで、最初に会ったのは1980年代のウィーン時代に遡ります。当時の私はウィーン国立美術アカデミーの学生でし […]

アジアの遺跡に思いを馳せて…

毎年私は夏季休暇の5日間を使ってアジア諸国を巡っています。今年で3年目になりますが、今年はインドネシアのボロブドゥール遺跡とその周辺を訪ねようと思っています。一昨年はカンボジアのアンコール遺跡群、昨年はタイのアユタヤ遺跡 […]

ビーフシチュー&鳥鍋のサービス

このNOTE(ブログ)では職場について触れる機会が少ないのですが、職場で人間関係がうまくいくように私自身が仕掛けていることについて今日は書きたいと思います。職員はそれぞれ5日間の夏季休暇を来月末までに取ります。今年度から […]

「幻想耽美Ⅰ・Ⅱ」について

「幻想耽美」(パイ・インターナショナル刊)ⅠとⅡは、アンダーグランドやサブカルチャーで括れない現代日本の耽美的で多面的な作風をもつ造形作家たちを集めた書籍です。その心を抉るような表現は読者に衝撃を与えると言っても過言では […]

16’個展オープニング

11回目の個展の初日を迎えました。今年も個展が出来たことで内心ホッとしています。こればかりは自分の健康状態や新作の完成ばかりではなく、ギャラリー側の事情もあるので、今年も企画を入れていただけたことに感謝です。運搬や搬入搬 […]

16’個展搬入の日

いよいよ個展搬入の日を迎えました。11回目の個展とはいえ毎回作品が異なるので、作品がイメージ通りになっているかどうか緊張と不安が頭を過ぎります。朝9時過ぎに運搬業者2人がトラックで工房にやってきました。こちらは後輩の彫刻 […]

週末 搬入前の最終点検

図録撮影時には現行の作品の一部の部品が不足していたり、それらの補填を急いだためブレーカートラブルに見舞われて窯内の温度が上がっていなかったり、とにかく今回の新作には苦労をさせられました。完成までの綱渡りというコトバを私は […]

カフカ「城」の再読を始める

「城」(カフカ著 前田敬作訳 新潮社)の再読を始めました。先月の関西出張の時に新幹線の中で読んでいたもので、途中で放棄していたのでした。本著は読んでいくと何となく居心地の悪さを感じさせるような場面が多く、主人公の立ち位置 […]

アインシュタインとの往復書簡

20世紀最大の物理学者であったアルベルト・アインシュタインと、同じく最大の心理学者であったジームント・フロイトの往復書簡が、フロイト選集「宗教論」(日本教文社)の巻末に収められています。これは1931年に国際連盟の勧告に […]

「人間モーセと一神教」読後感

「人間モーセと一神教」(フロイト著 吉田正己訳 日本教文社)は単元別に何度もまとめを行っているので、敢えて全体を通したまとめは行いません。読後感としては、フロイト自身が抱え込んだ血の濃さ故なのか、これはユダヤ民族に対し全 […]

魂の誕生について

魂とは何か、創作活動や芸術行為に頻繁に出てくるコトバで、事実私もよく使います。魂は目に見えるものではなく、精神世界に属し、生命の証しとして存在すると私は思っています。この私の解釈は正しいのでしょうか。フロイトの「宗教論」 […]

「人間モーセと一神教」総括と反復について

「人間モーセと一神教」(フロイト著 吉田正己訳 日本教文社)終結部には、さらに「総括と反復」という最終部分がつけ加えられています。言わばこれは継ぎ接ぎだらけの論文で、時期的に発表を控えてみたり、条件が整って発表してみたり […]

週末 梱包作業④

梱包作業4日目となり、焼成中や焼成待ちの作品以外は全て梱包が出来ました。組み立てに使うボルトナット等も準備しました。今年も何とか搬入が出来そうです。今日は朝から日差しが強く、真夏の気温になり、工房内は茹だるような暑さでし […]

週末 梱包作業③

先週末の続きです。今日と明日が搬入前の週末になるので、梱包作業に精を出しました。ただし、今日はとんだトラブルに見舞われました。一昨日窯入れをしましたが、どうやらどこかの時点でブレーカーが落ちたらしく、焼成の最高温度123 […]

7月RECORDは「はばたく」

今月のRECORDのテーマを「はばたく」に決めました。RECORDとは、一日1点ずつポストカード大の平面作品を作っていく総称です。ホームページにもアップしていて、2007年当初からのアーカイブを見ることができます。今年の […]

「人間モーセと一神教」終結部Eまとめ

「人間モーセと一神教」(フロイト著 吉田正己訳 日本教文社)終結部の「E難点」のまとめを行います。まずこの論考を継続するにあたって、フロイトは2つの難点を上げています。「ことによると以上に述べたところで、神経症的事実と宗 […]

「人間モーセと一神教」終結部Dまとめ

「人間モーセと一神教」(フロイト著 吉田正己訳 日本教文社)終結部の「D応用」のまとめを行います。冒頭に「早期における外傷ー防衛ー潜伏ー神経症の発病ー抑圧されたものの部分的回帰、これが神経症の発展に対してわれわれのたてた […]

何か息抜きを考える

昼間は市公務員管理職、夜は工房に通って個展の準備をやっていて充実している日常ですが、この分刻みの生活は長く続かないと感じています。年がら年中制作工程に追われているようで、実は制作にも緩急があります。今が一番辛い時かなぁと […]

個展案内状の印刷

今年の個展も2週間後に迫ってきました。東京銀座のギャラリーせいほうで11回目の個展になります。知り合いや個展に来ていただいた方で住所が分かる人に、案内状を送ろうと思います。今晩は工房が陶彫部品の焼成のために使えないので、 […]

週末 梱包作業②

今日の工房での作業は昨日の続きです。陶彫部品の箱詰めをやっていますが、ざっと見積もって木箱は30個程度必要かなぁと思っています。そのうち半分くらいは梱包が済みました。残りはウィークディの夜に工房に通って木箱を作るか、来週 […]

週末 梱包作業①

今日は朝から工房に篭っていましたが、個展搬入準備のために梱包作業に追われました。創作活動は暫し休みです。「発掘~表層~」の台座2点をエアキャップをつけたシートで覆いました。一人ではできないので、工房に来ていた若いスタッフ […]

7月 個展開催に向けて

7月になりました。今月の海の日(18日)から11回目の個展を、ギャラリーせいほうで開催させていただきます。そろそろ案内状を送付しなければならず、準備を進めようと思いますが、如何せん今回は作品がまだ完成していないことが胸に […]