出張に携帯する文庫本
2016年 6月 21日 火曜日
日頃読んでいる書籍は重いので、私は宿泊を伴う出張には文庫本を持っていくことにしています。昨年もこの時期の関西出張には、カフカ著による「変身」を携帯していきました。今年もカフカにしようと決めていました。新橫浜と京都間の往復4時間の新幹線の中で読むには、日常とは異なる世界に遊べるのが良いと考えているので、絶望の生涯を送ったカフカの創作が最適と思っていました。「城」(カフカ著 前田敬作訳 新潮社)は、カフカの著作の中でも大作で、いかなる世界にも所属できない異邦人を扱った物語であることは以前から知っていました。きちんと読んだことがなかったので、現在読書中の書籍を中断して読もうと決めましたが、如何せん新幹線の中だけで読み終えるはずはなく、結局これも中断を余儀なくされてしまいました。こうして私の読書癖は、中途半端な書籍ばかりになってしまう傾向があるのです。読み散らかした書籍ばかりが山積みされている状態を何とかしたいと思っているうちに歳月が流れてしまうのです。だから出張に携帯する文庫本は選び放題でいっぱいあります。私にはあれもこれも読みたい移り気があって、そのうち何冊かは気持が離れてしまい、書棚にそのままの状態で放置する羽目になってしまいます。どこまで読んだか忘れている書籍もいっぱいあります。創作活動は完成を待たずに、新作をスタートさせることが意図して私が行っている常套手段ですが、読書に関しては意図せずに行っているだらしない面かなぁと思っているところです。
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Tags: 創作, 書籍
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