Archives for the Month of 6月, 2016

6月を振り返って…

今日で6月が終わります。来月はいよいよ11回目の個展があります。そのため今月の制作工程は厳しさを増しました。ウィークディの夜にも工房に通ったので、工房稼働時間は今までにない最多時間だったのではないかと思います。ウィークデ […]

「今日はマスクをつけよう」

表題は国吉康雄の絵画につけられた題名です。マスク(仮面)の魅力は、私も昔から憑かれていて、マスクが画題になる画家には一目置いているのです。たとえばベルギーの画家ジェームス・アンソール。アンソールは両親が観光客用土産店を営 […]

橫浜の「国吉康雄展」

橫浜のそごう美術館で「国吉康雄展」を開催しています。国吉康雄は戦中戦後を通してアメリカで活躍した日本人画家で、独特な作風で知られています。私は高校時代に国吉康雄のリトグラフと出会いました。描かれていたのは哀愁を帯びた女性 […]

「人間モーセと一神教」終結部Cまとめ

「人間モーセと一神教」(フロイト著 吉田正己訳 日本教文社)終結部の「C類似」のまとめを行います。ここから宗教におけるフロイトたる独自論法が展開し、私はさらに興味関心を深めていくことになりました。最初の文を引用すると「わ […]

週末 梱包用木箱作り開始

昨日、板材を購入してきて、今日から梱包用の木箱作りを始めました。陶彫部品をそれぞれエアキャップで包んで木箱に入れるのです。ひとつの箱に大きな部品はひとつだけ、小さな部品は複数個を一緒に入れるようにしています。以前はダンボ […]

週末 制作&コンクール審査会

先週末は関西出張があったため、制作ができる週末がやっとやってきたという感じです。でも今日は午後から絵画コンクールの審査員を頼まれていて、丸一日制作に邁進することはありませんでした。朝は工房に出かけ、「発掘~環景~」の補充 […]

「人間モーセと一神教」終結部Bまとめ

「人間モーセと一神教」(フロイト著 吉田正己訳 日本教文社)終結部の「B潜伏期間と伝説」のまとめを行います。ここでは、一神教を提唱したモーセの役割と、その一神教が民族に定着するまでの長い潜伏期間についての考察が述べられて […]

「人間モーセと一神教」終結部Aまとめ

「人間モーセと一神教」(フロイト著 吉田正己訳 日本教文社)はひとつの論文ではなく、最初「イマーゴー」誌に発表され、その後になって終結部がつけられています。論文の主旨は一貫していますが、フロイトの専門分野である精神分析学 […]

京都の「ポール・スミス展」

先日の関西出張の折、京都国立近代美術館で開催中の「ポール・スミス展 HELLO、MYNAME IS PAUL SMITH」を見てきました。世界的なファッションデザイナーであるポール・スミスは、イギリスのノッティンガムに生 […]

出張に携帯する文庫本

日頃読んでいる書籍は重いので、私は宿泊を伴う出張には文庫本を持っていくことにしています。昨年もこの時期の関西出張には、カフカ著による「変身」を携帯していきました。今年もカフカにしようと決めていました。新橫浜と京都間の往復 […]

関西出張③ 久しぶりに比叡山へ

職場の年間プログラム上、毎年この時期に関西に主張していますが、滋賀と京都を跨ぐ比叡山に来たのは本当に久しぶりでした。大雨が九州から関西に迫っていましたが、今日は晴れました。それでも朝は霧がかかり、比叡山は神秘的な雰囲気を […]

関西出張② 独自な美術館へ

京都に来る前、庭園を見たいという願望を持っていましたが、今回は庭園を見ることが出来ませんでした。計画では作庭家重森三玲による本坊庭園を見に東福寺に行こうと思っていました。仕事で京都に来ているので、やはり仕事の合間しか自由 […]

関西出張① 木造建築雑感

関西出張の第一日目は奈良県でした。久しぶりに法隆寺に行きました。飛鳥時代の仏像や世界最古の木造建築で知られる法隆寺。「釈迦三尊像」や「百済観音像」にも無沙汰を詫び、嘗て何度か拝観したきりりと引き締まった御姿を改めて鑑賞し […]

庭園空間を学ぶ機会

週末は関西方面に宿泊を伴う出張があります。京都に滞在するので、仕事の合間に寺社仏閣の庭園を味わってこようと思っています。造園業を営んでいた亡父は、多くの庭園を造成していました。父は庭園に対し何か特別な理念や主張を持ってい […]

習慣化した夜間制作

習慣とは不思議なもので、仕事から帰宅した後に工房へ出かけることが、習慣となれば苦でなくなります。疲れているはずなのに、夜になると工房へ行かなくてはならないと思うようになるのです。窯入れしたばかりの晩は電気の関係で工房は使 […]

16’個展図録の打ち合わせ

先日、作品の撮影が全て終わり、図録制作のために画像を確認したり、選んだりする打ち合わせを今晩持ちました。懇意にしている2人のカメラマンが夜9時に自宅にやってきて、画像を見ながら話し合いました。以前のNOTE(ブログ)に書 […]

2つのまえがき

今日のNOTE(ブログ)は内容的には昨日の続きになります。世間に発表しようとする論文が激しい不興を招くことが予想される場合に、学者は発表の時期に躊躇している場合があるようです。そこでいざ発表を決断したら、社会情勢が激変し […]

何のための研究か?

学者の発表した論文に、その論文を起稿した動機を、国際情勢あるいは個人的な事情を鑑みて考察を試みることは、私に刺激を与えてくれます。自分の専門分野を駆使して社会問題を論じたものは、とりわけ興味が湧き、こんな視点があったのか […]

週末 補充部品制作と梱包

昨日、図録用の撮影が終わり、今後は「発掘~環景~」を完全にするため補充する陶彫部品を追加制作しなければなりません。さらに陶彫部品をそれぞれ梱包するために木箱を準備しなければならず、まだけじめがつかない状態です。昨日の撮影 […]

週末 2回目の撮影日

当初の雨天という予報が変わって、今日は太陽が顔を覗かせる好天になりました。「発掘~環景~」は多少陶彫部品が足りないにも関わらず、何とか撮影が可能な状態になり、創作のコンセプトは伝わるのではないかと判断しました。私は撮影が […]

映画「十戒」の思い出

現在読んでいる「人間モーセと一神教」(フロイト著 吉田正己訳 日本教文社)が契機になって、黄金時代のハリウッドが制作した大作映画を思い出しました。セシル・B・デミル監督の「十戒」は2つあって、古い1923年版の「十戒」を […]

モーセ出生の見解

現在読んでいる「人間モーセと一神教」(フロイト著 吉田正己訳 日本教文社)では、著者フロイトが起稿した動機が冒頭に語られています。「ある民族が同胞のうちでもっとも偉大な人物として誇っているような人間の存在を否定することは […]

信仰とは何かを考える②

前回のNOTE(ブログ)の続きです。自分は本当の意味で信仰をもっているのか、信仰がどういうものか理解しているのか、という素朴な疑問があります。神に対する従順と信頼は、自分には怪しいもので、そこを問われると答えに窮します。 […]

信仰とは何かを考える①

民族と宗教との関わりを考えはじめた動機は、現在読んでいる「人間モーセと一神教」(フロイト著 吉田正己訳 日本教文社)によるものです。自分にとって宗教は生活全般の中でも大した影響はなく、冠婚葬祭の時に触れる程度のものなので […]

芸術と社会との関わり

国際規模のトリエンナーレ等を見ていると、人間社会がもつさまざまな課題に向き合っている作品が目立ちます。それは一昔前からあって、街路に出て行ってパフォーマンスをしたグループに、芸術至上主義を否定した脱芸術としての行動があり […]

週末 撮影前の日曜日

来週の土曜日が図録用の撮影日になっている関係で、今日は朝から工房に行って、その準備に追われました。台座20点は完成し、陶彫部品の窯出しもしました。まだ万全という訳ではなく、細かな仕事が残ってしまいました。ウィークディの夜 […]

週末 現在進行形の楽しみ

週末になって朝から制作三昧です。来週末は図録用の写真撮影があるので、制作に拍車がかかっています。今日は朝8時半から夜の8時半まで12時間の制作時間となりましたが、精神が覚醒しているため疲れを感じないのが不思議です。陶彫の […]

6月RECORDは「ながれる」

今月のRECORDのテーマを「ながれる」にしました。RECORDとは、一日1点ずつポストカード大の平面作品を作っていく総称で、ホームページにもアップしています。今年のテーマはひらがな4文字によるもので、毎月ごとにその時々 […]

開港記念日 台座制作

今日、横浜は開港記念日で、職場関係の仕事が縮小されたため、私は年休を取りました。朝から工房にいて、「発掘~環景~」の台座を制作していました。この作品は20体の陶彫をリング状に配置するものです。そのひとつひとつに台座が必要 […]

6月は完成・梱包を目指す

6月になりました。今月11日(土)が2回目の図録用撮影日、7月17日(日)が個展搬入日、翌日18日の海の日から個展オープニングという先々の予定を考えると、いよいよ制作が切羽詰まってきたなぁという感じです。今月は何が何でも […]