週末 制作への姿勢と焦り

陶彫部品を組み合わせて作る集合彫刻が、私の長年関わっている表現方法です。一気呵成に作ることができないのがこの表現方法の特徴で、坦々とした労働の蓄積が素晴らしい成果を生むと、私は信じて疑わないのです。一気呵成に作ることが出来ない表現方法を選んだのは、橫浜市公務員との二足の草鞋生活をしている私の制作に対する姿勢によるもので、この計画的に進めていかなければならない制作方法が、ウィークディの仕事と創作活動を両輪で回す私にとって都合が良いのです。ところが、今の気持は複雑です。一気呵成に出来るものであれば6月11日の撮影に間に合わないことはないでしょう。昼夜を問わず制作すれば必ず完成するからです。陶彫には乾燥と焼成という待ち時間があります。制作だけ進めてみたところで自然乾燥と窯変する時間は短縮できるものではありません。そこが歯痒く感じるのです。焦りは常にありますが、今回ばかりは厳しいものがあります。現行の新作を作り始めた昨年の夏頃、自分は定年退職をするはずでした。4月からフリーになって時間が確保できると予想していましたが、まさかの再任用で予定が狂いました。いい訳を言っても始まらないので、完成を目指して制作していくしかありません。今日は2人のスタッフが来ていました。お互い社会的促進を図って頑張りました。ウィークディの夜も工房に通います。

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