週末 映画&制作の日

今日は前から楽しみにしていた映画を観に行きました。ミニシアターでなければ上映しないような内容の映画で、横浜のシネマジャック&ベティで今日から上映しています。初日ということもあって今までになく混雑していました。ハンガリー人監督が撮った「サウルの息子」はカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した衝撃的な作品です。第二次大戦中のアウシュヴィッツ収容所の内部を描いた作品で、ナチスが収容者の中から選んだ死体処理の特殊部隊ゾンダーコマンドの一人が主人公です。カメラは常に主人公と共にいて「サウルの視点に止まり、彼の視力、聴力、存在を超えたフィールドに立ち入らない。」(図録より抄)のです。そのカメラワークがあるからこそ収容所の内部空間をまるでドキュメンタリーのような臨場感をもって描ききっているのです。内容についての感想は次回に改めます。今回は家内が演奏のため映画に来られず、工房に出入りしている若いスタッフを連れて行きました。こうした映画は初めてだったらしく初めは戸惑っていた様子も伺えましたが、そこはアーティストの卵だけあって、強烈な表現にすぐ適応し、映像で訴えるリアルな主張に興味関心を持ったようです。映画は午前中から午後にかけて上映されたので、その後駐車場に止めていた車で工房に戻り、3時間程度制作をしました。スタッフは大学院修了制作の雛型作り、私は陶彫成形をやりました。凝縮した時間を過ごし、お互い満足して工房を後にしました。

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