週末 美術館&ギャラリー&映画

このところ毎週土曜日になると美術鑑賞や映画観賞に出かけています。今日も例外ではなく、ほぼ一日をかけて神奈川県内を走り回りました。今朝工房に行けなかったのが残念でしたが、週末の疲労もあって仕方ないかなぁと思っています。今日は家内を同伴して自家用車で移動していました。自宅を8時半ごろ出て、東名高速を厚木インターまで飛ばし、そこから一般道で海の近くまで走りました。到着したのは平塚でした。平塚市美術館で開催中の「画家の詩、詩人の絵」展を見てきました。絵を描く、あるいは自分がやっている立体造形でも、創作の根底に詩魂が必要と感じているのは私だけではないはずで、まさに近代から現代に至る画家たちにもコトバを紡いでいる人が多く、有名な視覚作品に隠された詩情が垣間見れて面白い内容でした。逆に詩人の絵画も楽しく、創作行為の根は一緒なのだということを改めて認識しました。詳しい感想は後日に改めます。次に海沿いの道を鎌倉に向かって走りました。国道134号線はよく渋滞する道路ですが、昼ごろは比較的スムーズに流れていました。江の島を右に見て、江ノ電と並走していると鎌倉高校前の踏切に多くの外国人観光客の姿がありました。アニメの影響によるものだそうで、私たちからすれば何でもない所が観光スポットになっているようです。鎌倉では小町通りにあるギャラリーで、知り合いの女流陶芸家が個展を開催しているので見に行ってきました。彼女は茨城県笠間で知り合った新進気鋭の作家ですが、流麗でシャープな磁器を作り続けています。元々鎌倉生まれの人で自宅がすぐ近くにあるとのこと、笠間を引き上げてきて地元で初めての個展を開いたそうです。爽やかな感覚をもち、努力を怠らない彼女を今後も応援していきたいと思います。次に向かったのは横浜の中心で、私たちがよく行っているシネマジャック&ベティでした。今日から映画「顔のないヒトラーたち」が上映されているので初日に観に行ったのでした。これは戦後70年に相応しい重い内容がテーマになっている映画です。アウシュヴィッツでのユダヤ人大量虐殺が戦後暫くの間忘れられていた事実を、加害者側のドイツの若い検事たちが厳密な調査を行い、アウシュヴィッツ裁判に漕ぎ着けるまでの行程を描いたもので、ノンフィクションを基にした着眼点と説得力で、ぐいぐい惹きつけられました。ドイツに比べて日本の戦後処理はどうだったのか、現在も続く隣国との関係も頭の隅を過ぎりつつ、この映画については再度検証しなければならないと思っています。今日は内容の濃い一日でしたが、朝にも夕方にも工房に行けず、制作ノルマが達せられていないので、明日何とかしなければと思っています。

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