ワインを贈り、蕎麦が届く
2015年 7月 13日 月曜日
彫刻家池田宗弘先生は、自分の大学時代の恩師です。先生の教えは彫刻の技法だけではなく、今でも自分の精神的な支えともなっています。先生が長野県東筑摩郡麻績村に住んで何年になるか忘れてしまいましたが、麻績村に住居兼工房「エルミタ」を建てられてから、毎年夏に私は「エルミタ」を訪ねています。このところ私の個展のオープニングパーティーに先生が顔を出していただいて恐縮しています。ギャラリーせいほうは、私が学生時代に先生の個展の手伝いとして足を踏み入れた最初の画廊でした。家内の従兄弟が山梨県で作った赤ワインが自宅にあったので、先日それを先生に贈りました。学生時代に私は彫刻の他に木版画をやっていて、先生に指導を受けたことがあります。その時のことを思い出して、木版画によるワインラベルを作る機会を持てたため、ラベルのデザインを先生に見ていただきたくて、ワインを贈ったわけです。「このラベルは酒が美味そうに見える。連作したらどうだ?」と電話口で先生が言われたので、結構出来が良かったのかなと自負しています。その後すぐに先生から長野県の蕎麦が届きました。温かく厳しい師匠との関係はいつまでも大切にしたいと思っています。
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Tags: 個展, 彫刻, 版画
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