Archives for the Month of 6月, 2015

行動力と疲労の6月が終わる

今日で6月が終わります。今月は仕事がひとつ終わるたびに疲労で身体が動かず、全体の印象としてはぐったりした1ヶ月だったように思います。しかしながら、展覧会は「鳥獣戯画展」「マグリット展」「鴨居玲展」の他、留学生のグループ展 […]

マグリットの「ゴルコンダ」

「人は常に私の作品に象徴を見ようとします。そんなものはありません。その種の意味はないのです。この絵《ゴルコンダ》を例にとりましょう。群集がいます。それぞれ違った男たちです。しかし、群衆の中の個人については考えないので、男 […]

週末 留学生の一時帰国

今日は朝から工房に行って、昨日準備した垂木で直方体の箱を13箱作りました。床置きの陶彫部品を梱包するための箱です。今日はいつものように2人の若いスタッフがやってきました。中国籍のアーティストはつい最近グループ展をやったば […]

週末 疲労と梱包準備

漸く週末になりました。朝いつものように工房に行きましたが、1週間の疲労が残っていて、なかなか作業が手につかず、今日は梱包材の追加購入をするために店に向かいました。梅雨でジメジメした日が続いています。ひとつ清清しい気分にな […]

シュルレアリスムに導かれる今月

東京国立新美術館で久しぶりに見たマグリットの世界、現在読んでいるフロイトの「夢解釈」、どうしても今月はシュルレアリスムに導かれている1ヶ月と言えそうです。このNOTE(ブログ)に幾度も登場したシュルレアリスムですが、繰り […]

東京駅の「鴨居玲展」

画家鴨居玲の画業を知ったのはいつの頃だろうと思いを巡らせています。自分の学生時代か、社会人になってからか、記憶は定かではないのですが、強烈な印象が残って、鴨居作品が展示される度に見に出かけています。同じ作品を何度も違う空 […]

図録の色校正打ち合わせ

今年の個展の図録は作品完成の遅れにより、大幅に例年の予定より遅くなり、今晩やっと色校正が出来上がってきました。これで10冊目の図録になります。自然光で撮影された画像の陰影が美しいと感じました。今年の作品は奥行きがあって、 […]

夢における記憶について

今読んでいる「夢解釈」(フロイト著 金関猛訳 中央公論新社)は睡眠中に見る夢を学術的に研究するもので、夢の内容に何らかの要因が考えられるとするフロイトの見解を著した書籍です。夢には当然個人差があって、自分はあまり夢を見ま […]

「夢解釈」導入へ向かう前書き

「夢解釈」(フロイト著 金関猛訳 中央公論新社)上巻を読み始めました。今まで読んできた哲学書と異なるところは、これは精神分析や脳科学といった医学に関する書籍であること、つまり著者には特定の患者がいて、それら実例を基にした […]

週末 陶彫の梱包作業

今日は朝から工房に篭って、陶彫部品の梱包作業に明け暮れました。用意した木箱は9個でしたが、やや足りず2個追加して、小品は全て木箱に納まりました。「発掘~群塔~」の屏風に接合する陶彫部品、「発掘~丘陵~」の陶彫部品全て、「 […]

週末 Gせいほう&美術館へ

今日は7月に個展を企画していただいている東京銀座のギャラリーせいほうに、個展の案内状1000枚を届けに行きました。画廊主の田中さんに長い間ご無沙汰していたことを詫びて、搬入に関する打ち合わせをしました。もう今回で10回目 […]

過去の作品を考える機会

2日間の山梨県への出張は、思いのほか疲労が溜まっていて、今日は横浜に戻ってから工房に行くつもりでいたところ、夕方から寝てしまって結局作業は出来ませんでした。やっとRECORDに手を入れたところで、今日は終了です。ボンヤリ […]

山梨県でミレーを堪能した日

今日は関東甲信越地区の管理職の会議が山梨県甲府市でありました。今日は全体会で明日が分科会になります。私は早めに横浜を出て、一路現地に向かいました。せっかく山梨県甲府市に行くのであれば、会議の前に山梨県立美術館に行って、バ […]

六本木の「マグリット展」

20世紀を代表するシュルレアリスムの巨匠ルネ・マグリットは、自分にとって馴染みのある芸術家です。十数年前の日本での大がかりな展覧会も見た記憶があります。今回は混雑を避けて金曜日の夜の時間帯に家内と六本木の国立新美術館に出 […]

2015年はフロイトに挑む

ジークムント・フロイトはウィーンに関わりの深い20世紀最大の精神分析の権威です。私は1980年から5年間ウィーンに滞在していましたが、フロイトの業績に触れることなく過ごしていました。フロイトの存在は知っていました。あまり […]

「体内時計」に関する記事より

私は勤務時間の約1時間前に出勤して、職場が取っている4社の新聞に目を通します。自分の業界に関する記事は、時に複写してスクラップをしていますが、美術的な記事やその他の内容にも目を凝らします。今日は新聞休刊日なので、昨日の日 […]

週末 梱包作業開始

今日は若いスタッフ2人と私と同じ職場で働いている女性スタッフが工房に来てくれました。私以外は全員女性でしたが、先日まで用意していたエアキャップのついたビニールシートで、「発掘~群塔~」の7点と「発掘~丘陵~」の4点を手際 […]

週末 梱包材の準備

「発掘~群塔~」と「発掘~丘陵~」の搬入用梱包を始めています。「発掘~群塔~」は木彫の接合された厚板7点、「発掘~丘陵~」は厚板の積層による土台4点があり、それらは全てビニールシートにエアキャップを貼り付けた覆いを用意し […]

「風景の無意識 C・Dフリードリッヒ論」読後感

「風景の無意識 C・Dフリードリッヒ論」(小林敏明著 作品社)を読み終えました。ドイツ・ロマン派の画家C・Dフリードリッヒの絵画を中心に据え、それを契機に哲学・文学・医学等のドイツ思想を横断的に論じた本書は、美術評論と言 […]

ハイデガーとフロイト

「風景の無意識 C・Dフリードリッヒ論」(小林敏明著 作品社)を読み始めて随分時間が経っていますが、ようやく終盤に差し掛かりました。本書はドイツのロマンティク絵画を代表するC・Dフリードリッヒに関する評論ですが、ドイツ思 […]

米アカデミー賞の「バードマン」雑感

先日、久しぶりに家内と橫浜のミニシアターに出かけました。今年のアカデミー賞4部門に輝いた「バ-ドマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を観てきました。特撮映画で一躍有名になった俳優が、起死回生を願って演劇に賭ける […]

6月RECORDは「楔」

「楔(くさび)」は鋭角三角形をした道具で、ものを割ったり、隙間に打ち込んだりする用途があります。また物事と物事をかたく繋ぎ合わせるものという意味もあって、人間関係にも使われる場合もあります。6月のRECORDはこの「楔」 […]

作品の完成に安堵した日

まさか燃え尽き症候群ではないと思いますが、「発掘~群塔~」は自分にとって心底険しい制作工程だったようで、完成した作品を前にして、少しずつ力が抜けていくのを感じました。昨日の図録用の撮影の時に、工房に設置した「発掘~群塔~ […]

週末 「群塔」撮影日

今日は今夏個展で発表する「発掘~群塔~」の撮影日でした。この撮影日が作品の完成日となります。陶彫部品を組み合わせて集合彫刻としてまとめ上げる私の作品は、スタッフの協力がなければ組み立てられない作品なのです。初めて作品が組 […]

週末 撮影に備える

いよいよ明日が「発掘~群塔~」の撮影日となりました。今日は撮影のための準備に追われる一日でした。陶彫部品の修整が出来ているか、接合に使うボルトナットの塗装はどうか、木彫付き厚板の油絵の具は隅々まで効果的に塗られているか、 […]

宣教師ザビエルについて

中学校の歴史の教科書に登場するフランシスコ・ザビエルは、一度は図版で容貌を見たことがある日本では有名な宣教師の一人です。初めて渡来した九州や伝導をした山口県には所縁のものが残されています。自分がザビエルに関する文庫本を手 […]

上野の「鳥獣戯画展」

先日、上野の東京国立博物館に「鳥獣戯画 京都高山寺の至宝展」を見に行ってきました。今までにない大変な混雑ぶりで、鳥獣戯画の人気が伺えました。今回は鳥獣戯画の「平成の修理」が終わり、その過程で得られた知見によって、鳥獣戯画 […]

旅立ちに向けて

最近工房によく出入りしている若いアーティストが2人います。時にはスタッフとして私の作品を手伝ってくれますが、通常は創作活動をやっています。一人は中国籍の子で都内の美大に副手として勤務しています。もう一人は大学院先端芸術表 […]

開港記念日は美術館へ

6月2日は横浜の開港記念日です。今日は勤務を要する日ですが、休みをもらって美術館に行くことにしました。連日混雑が報道されている「鳥獣戯画展」は、ウィークディならば多少余裕を持って鑑賞できるかなぁと思っていましたが、これは […]

6月 創作の充実を願う

6月になりました。今年の7月の個展の準備で言えば、まだ「発掘~群塔~」の撮影が終わっていないことが上げられます。今月の7日(日曜日)が撮影日になります。7日に向けて細かな修整作業をしています。今回の図録完成は個展直前の7 […]