代休 床置き作品の全体構成

今日は関西出張の代休2日目になります。朝から工房に行って、昨日完成した「発掘~群塔~」屏風部分を確認しました。まだ焼成が終わっていない陶彫部品が3つありますが、木彫は接着まで終わりました。僅かな隙間はパテで修整して、今月終わりにある塗装に備えます。そこで今日は屏風の前に点在させる床置きの木彫に取り掛かりました。床に置く陶彫部品は13個あります。いずれも背が高く先端を尖らせたカタチを作りました。ひとつの塔を上下に分けて窯入れし、上下をボルトナットで接合するカタチです。その配置を考える上で、木彫部分を併用しようと思っているのです。木彫した面をを床全面に置くことは初めからやめようと思っています。木彫面を少なくすることで広がりを持たせようと意図したいからです。ちょうど大地が洪水にあって、所々突起している面が僅かに見えているイメージです。そこに突き出た群塔の荒廃した風景。あまり仔細にイメージを説明するのは無粋なので、このくらいにしておきますが、その木彫の全体構成に今日は神経を使いました。木材にデッサンを書いては消して、また書き加える繰り返しに嫌気がさしてきたこともありました。いっそのこと木彫が無くてもいいのではないかとも思いました。何とか妥協できるところを探して全体構成をまとめましたが、実際に彫り進んでみないと分からないというのが実感です。あとは時間との闘いになりますが、木彫部分を最小にしてみたいので、時間がきたらそこで終了という制作姿勢をとりたいと思います。今日は昨日より元気に動けました。ただ前述した通り床置きの木彫がしっくりいかない未解決な気分が残ってしまいました。

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