週末 興味の訪問かクレームか?

相原工房は亡父の残してくれた植木畑にあります。畑と言ってもそれほど広大ではなく、周囲には住宅が建っていて、工房の窓から周囲にある民家のベランダが見えます。晴れた日にはベランダに洗濯物が干してあります。工房を使うのは週末は朝から夕方まで、ウィークディは夜の時間帯になります。制作中に騒音や悪臭が出る場合は、自分は周囲に建つ民家のことを考えて、週末の昼間にするようにしています。家内は近所の人たちとよく付き合っていて、工房の使用目的を話してくれています。そうでなければ彫刻制作のことや週末に若いスタッフが出入りしている状況は、近所の人たちになかなか理解してもらえないかもしれません。今日も朝から木彫に勤しんでいましたが、近所の男性が顔を出しました。朝からコンコンという音が外に響いているので、何事かと思ってきたと言うのです。これはクレームかと思い、若いスタッフは緊張の面持ちになりました。私は丁寧に説明をして、夏の個展のためにこんなことをやっていると示し、制作途中の作品を見せました。その人は作品に興味を持ったらしく、粗彫りしたばかりの木材や完成している陶彫部品を繁々と見ていきました。内容が分かれば事なきを得るもので、昨年の図録を渡して一件落着でした。やはり思った以上に気にかけている隣人がいるようで、夜は音を出さないように注意をしなければならないと改めて確認しました。

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